学校から与えられたものだけやっていた。
“あること”をしていなければ、僕の大学受験はもっと苦労していただろう。
逆にもっと早く“あること”をしていれば、ずっと楽に受験を乗り切れたと思う。
“あること”とは、すなわち「計画を立てること」だ。
信じられないことかもしれないが、僕は受験勉強を始めた頃、何の計画も立てていなかった。
授業を聞いて課題さえ提出していれば、大学受験は何とでもなると信じていた。
つまり、与えられたものだけこなしていればいいというような考えでいた。
完全な思考停止である。
周りの勉強できるやつは“計画”していた。
受験が本格的に始まり、塾に入った僕は、毎日自習室へ通うようになった。
自習室に通っていると、友だちがどんな勉強をしているのか何となく見えてくる。
成績が思うように上がらなかった僕は、勉強できるやつをそれとなく観察し始めた。
すると、彼らは見たことのない問題集を解いていた。
聞くと、自分で選んで買ったと言う。
そして、それを計画を立てて進めているのだ。
さらに、学校で出された課題も全てやるわけではないと言っていた。
僕は衝撃を受けた。
勉強できるやつらは、自分で必要なものを選び、不要なものを捨て、計画を立てて進めていたのだ。
※学校の課題がすべて不要というわけではない。
自分で選択し、計画を立てる姿勢が大事ということ。
目指す大学も違えば、苦手な箇所も違う。
各々、目指す大学も違えば、苦手な箇所も違う。
それぞれの取り組む勉強の内容も違っていて、当然である。
僕は、ようやくそこで、学校から与えられたものをこなすだけではダメだということに気付いた。
同時に、自分で必要なものを選び、不要なものを捨て、計画を立てて進めていくことが必要であると理解した。
自分だけの計画を立てる。
残念ながら、学校は勉強は教えてくれるけど、一人一人の計画までは立ててくれない。
だから、自分で、自分だけの計画を立てる必要がある。
計画を立てるときのポイントは2つ。
①合格するために何が足りないのか洗い出す
まずは、できていない箇所やまだ手をつけていない箇所を見つけ出す。
模試などをうまく使えば、自分の弱点を効率的に知ることができる。
②足りないものを補うために何をすればよいか決める
今の実力から合格レベルに達するまでに必要な教材を選ぶ。
そして、その教材をいつまでに終わらせるのかを決める。
やみくもに勉強を始めるまえに、まずは立ち止まって計画を立てること。
受験勉強は、やみくもに始めてはいけない。
まずは計画を立てるところからだ。このステップをおろそかにしてはいけない。
計画とは、目標への最短の道筋を教えてくれる地図のようなもの。
道筋がはっきり分かっていれば安心して勉強に取り組める。
あとこれだけやれば合格ラインに達すると見えるからだ。
道筋が見えているのと見えていないのでは、結果に大きな差が生まれる。