5時帰宅部

「上手な働き方」と「上手な遊び方」について考え、実践し、発信していくブログ。 将来的に、仕事と遊びの区別なく生きていくのが目標。

【島の山旅】小豆島はまるで異空間。石の門をくぐると、洞窟に造られた真っ赤なお寺が。~その①~

小豆島ってどんな島?

 

島の山旅 第5弾は「小豆島(しょうどしま)」。

瀬戸内海では淡路島に次いで2番目に大きく、観光地としても有名な島。

 

小豆島の概要は次の通り。

「・瀬戸内海・播磨灘にある島。香川県に属す。

・人口は28,764人(2016年度推計)。

・瀬戸内海では淡路島に次いで2番目の面積で、日本の島においては19番目の大きさである。

・古代には「あずきしま」と呼ばれ、その後中世までは「しょうずしま」と呼ばれた。

・素麺、醤油、佃煮、胡麻油、オリーブなどの生産が盛んであり、いずれも日本有数の生産地となっている。特にオリーブは国内栽培の発祥地として広く知られる。

・小説『二十四の瞳』の作者壺井栄の故郷としても知られ、小豆島をロケ地として、同小説はこれまで2回映画化された。

・空路が存在しないため、船でしか渡れない離島としては日本国内で最大の人口を有する島である。

・島の中心部には、瀬戸内海の島で一番高い山である星ヶ城(ほしがじょう、817m)

・面積153.30km2(国土地理院のデータによる)

・海岸線の長さ126km」

小豆島 - Wikipedia

 

小豆島には、実は登れる山が多くある。

しかもゆったりハイキングを楽しめる山から、クライマーが登る岩場まで、バリエーションも幅広い。

行かないわけにはいかない。

 

小豆島までの道のり。

 

「第二しょうどしま丸」で上陸。

高松港から1時間ほどで着く。それほど揺れもせず席もゆったりしていて快適。

小豆島は飛行場がなく、また橋もかかっていないため、訪れるには船旅となる。

f:id:ryou-m:20180829213452j:plain

 

この日は、瀬戸内海最高峰の「星ヶ城山」(817m)と「碁石山(ごいしやま)」(434m)を目指す。

 

「星ヶ城山」トレッキング概要

 

まずは、「星ヶ城山」から。

場所はこちら。

 

<登った山>星ヶ城山(小豆島)

<とき>2017年11月23日(木)

<メンバー>単独

<天気>晴れ

<ルート>紅雲亭(こううんてい)→表十二景の遊歩道→四望頂(しぼうちょう)→山頂駅広場→三笠山→西峰→星ヶ城山(東峰)→西峰→三笠山→山頂駅広場→裏八景の遊歩道→石門洞→紅雲亭

 

<行程>

09:20 紅雲亭

1010 四望頂

10:20 山頂駅広場

10:30 三笠山

10:50 西峰

11:20 星ヶ城山(東峰

14:00 石門洞

14:30 紅雲亭

 

コース詳細はこちら。

星ヶ城山 - ほしがじようやま:標高816m-中国・四国:寒霞渓 - Yamakei Online / 山と溪谷社

 

「星ヶ城山」トレッキング詳細

 

今回は、「寒霞渓(かんかけい)」という渓谷を通り、瀬戸内海最高峰の星ヶ城山を目指す。

寒霞渓は、1300万年前の火山活動でできた渓谷で、日本三大渓谷美のひとつとして知られる。

他の二つは、耶馬渓(やばけい)と妙義山(みょうぎさん)。

 

09:20 紅雲亭

紅雲亭はロープウェイの発着駅。

ここから表十二景の遊歩道へ入っていく。

f:id:ryou-m:20180829214224j:plain

 

落ち葉が一面を覆っていて、すっかり秋も深まっていた。f:id:ryou-m:20180829214251j:plain

 

表十二景の遊歩道では、奇岩などの自然の造形美を12景楽しむことができる。

これは、第8景 層雲壇(そううんだん)。

雲が段々と重なり合うようで、祭壇を連想させるため、そう名付けられた。

ちなみにロープウェイは、この岩のすぐ側を通過していくらしい。

f:id:ryou-m:20180829214330j:plain

 

広くて気持ちのよい車道に出た。

ここからはしばらく、この車道沿いの小道を進んでいく。

f:id:ryou-m:20180829214350j:plain

 

10:10 四望頂(しぼうちょう)

四望頂からの見晴らしはとても良くて、面白い奇岩も観察することができる。

f:id:ryou-m:20180829214424j:plain

 

10:20 山頂駅広場

ロープフェイの寒霞渓山頂駅の広場に到着。

f:id:ryou-m:20180829214456j:plain

 

トイレ休憩を済ませ、先へ進む。

f:id:ryou-m:20180829214517j:plain

 

10:30 三笠山

 

三笠山を越えても、しばらくは整備された道が続く。

f:id:ryou-m:20180829214543j:plain

 

10:50 西峰

視界が開けた岩場に出る。

ここが西峰だ。

草壁港が良く見わたせる。

f:id:ryou-m:20180829214607j:plain

 

f:id:ryou-m:20180829214619j:plain

 

山頂までもう少しというところでこんな看板があった。

f:id:ryou-m:20180829214638j:plain

 

「鍛冶場跡

城を築くために必要な金具や武器を製造するために築いた鍛冶場跡。

多数の鉄滓の散乱が確認されている。」

 

なんでこんな山の頂上付近で武器つくるの?と思って調べてみたら、

どうやら「佐々木信胤(ささきのぶたね)」という人物が関係しているらしい。

 

この信胤さんは、南北朝時代の武将。

もともとは足利尊氏北朝)の味方で、京都での戦いでも活躍していたらしい。

ところが、同じ足利尊氏の家来である「高師秋(こうのもろあき)」の愛人である「お才の局」を奪って南朝に寝返ってしまう。

 

その後、信胤は、お才の局を連れ小豆島に渡り、星ヶ城山の山頂に城を築く。

さきほどの鍛冶場跡は、このときに築いた城と関係するものらしい。

 

淡路島を拠点とした8年後に、淡路・阿波・讃岐・備前4か国の大軍を率いた北朝側の淡路守護細川師氏により攻撃を受け、信胤は討たれてしまう。

 

ちなみに、信胤さんとお才の局の話は、島の農村歌舞伎として現代にも残っている。

こちらのブログに星ヶ城について詳しく書かれているので、興味のある方はどうぞ。

星ヶ城 - お城散歩

 

ここですごく道に迷っているっぽい男性と遭遇。

 

「星ヶ城山ならこっちですよ。」と言うと、

「Oh,日本語だめ。I can’t speak Japanese.」と返ってきた。

 

すかさず「私も英語ダメです。」と言おうと思ったが、その英語すら出てこなかったので、

「O.K. Let’go.」と言って、見知らぬ外国人との旅が始まった。

 

中学校で習った英語を駆使しながら、なんとか会話を続けていると、星ヶ城山に着いた。

f:id:ryou-m:20180829214846j:plain

 

11:20 星ヶ城山(東峰

頂上には、こんな遺構がある。f:id:ryou-m:20180829214921j:plain

 

先ほどの外国人と話をしながら、頂上でひと休み。

どうやら、彼は香港から来たようで、小豆島にも何度か来たことがあるらしい。

ここでは、Kさんと呼ぶことにしよう。

 

「千年前の人々もきっと同じ景気を見たんだろうね。」という感じの英語はなんとか聞き取れたので、「そうだね。」と返した。

 

その後も何か話していたのだけど、全く聞き取れなかったので、

真顔でうんうんと聞いていると、

急に、「Oh, it’s a joke.」と言って笑い出したので、

「もう~勘弁してよ。ジョークだと思ったよ。」みたいな感じで笑うしかなかった。

f:id:ryou-m:20180829214955j:plain

 

休憩を終えて、再び歩きだした。

山頂駅広場まで戻ったら、次は裏八景の遊歩道へ。

f:id:ryou-m:20180829215036j:plain

 

f:id:ryou-m:20180829215048j:plain

 

これは裏八景のひとつ、「松茸岩」。

火山活動でこんな奇岩ができあがったらしい。

f:id:ryou-m:20180829215109j:plain

 

「松茸岩」からの眺めもすばらしい。

f:id:ryou-m:20180829215127j:plain

 

Kさんと映画の話になった。

Kさんは最近日本の映画を観たのだけど、その題名が中々思い出せない様子。

「ほらあのキリシタンのやつ。」って言われて、私もちょうど同じ映画を観ていたので、すぐにピンと来たのだが、題名が思い出せない。

 

しばらく二人でうーんとうなりながら歩いた。

急に思い出して、「『沈黙 ―サイレンス―』!」と少し興奮気味に言うと、

Kさんは「それだ!」ともっと興奮して、気が付くとなぜかハイタッチしていた。

 

映画『沈黙 ―サイレンス―』は隠れキリシタンがテーマの話。

「実は、小豆島にも隠れキリシタンがいたみたいだよ。」と言うと、Kさんは驚いていた。

 

「小豆島へキリスト教が渡来したのは1586年である。1585年、豊臣秀吉キリシタン大名小西行長に小豆島を領地として与え、彼は翌年大阪の神学校にいたグレゴリス・セスペデスを島に呼び寄せて布教させた。この時小豆島には1人のキリシタンもいなかったが、1カ月たたぬうちに1400人以上の信者ができ、高さ15m以上の十字架を建て、神仏は残らず破壊し、行長の自費で聖堂を建てたといわれる。

 

しかし1587年、秀吉の禁教令により宣教師らは日本からの退去令が出され、1630年頃までにはほとんど根絶するまでになった。しかしこの弾圧にも関わらず多少の隠れキリシタンは存在したものと思われる。」

歴史 | 小豆島旅ナビ

 

島内には、ロザリオを首にかけた石仏なども見つかっているらしい。

 

14:00 石門洞

そして、「石門洞」へ到着。

名前の通り、自然にできた石の門が出迎えてくれる。

f:id:ryou-m:20180829215954j:plain

 

この門の下をくぐれるようになっていて、そこから見える景色は絶景。

f:id:ryou-m:20180829215315j:plain

 

ちなみに右下の人がKさん。

ずっと「ビューテホー」って言ってた。

f:id:ryou-m:20180829215429j:plain

 

石門をくぐると、すぐに本堂が現れる。

本堂は険しい岩壁の洞窟を利用して建てられ、そのすぐ側には不動明王大石仏が彫られている。

f:id:ryou-m:20180829215452j:plain

 

「石門洞」は小豆島霊場18番札所にあたり、かつて弘法大師が洞窟に篭をもつて護摩修行した場として知られているそう。

石門をくぐり、岩壁の洞窟に作られた本堂をみると、なんだか現実離れした空間に感じられる。

 

f:id:ryou-m:20180829215528j:plain

 

14:30 紅雲亭

紅雲亭に戻ってきた。

f:id:ryou-m:20180829215549j:plain

 

Kさんが草壁港に行くというので、車で送ってあげた。

お別れのとき、Kさんはおもむろに手を差し出し、こう言った。

「Nice to meet you.」

 

おいおい「Nice to meet you.」は「はじめまして」と習ったぞ?

別れ際のKさん渾身のジョークだろうか。

それとも何か、「会えてよかったです。」みたいな意味もあるのか。

 

イチかバチかで「Nice to meet you, too.」と彼の手を握った。

Kさんの口から「It’s a joke.」は飛び出さなかったので、

多分「会えてよかったです。」という意味だったんだろう。

 

「Have a nicee trip.」と言って、Kさんに手を振った。

 

碁石山(ごいしやま)」のトレッキングは次回の記事で。

~その②~へ続く。

 

注意

 

登山をされる場合には、自身の登山経験と技術に見合ったコースを選択し、十分な装備を持って臨みましょう。