2019年05月09日更新
熊野古道中辺路 2日目の行程
<コース>滝尻→近露王子(約14km)
08:10
起床。
09:30
ホテルを出発。
コンビニで昼飯を買って、紀伊田辺駅へ向かいます。
紀伊田辺駅に着き、観光案内所へ寄ります。
地図をもらい、バスのチケットを2枚(友人U君と自分の分)買いました。
ここでU君登場。
さっそくバスに乗り込もうとするが、ここで違和感を覚えます。
そう、チケットが1枚足りないのです。
さっきまでポケットに入っていたはずなのに。
「あるはずなんです。」
公衆の前で泣きそうになりながら探すも、見つからず。
ポケットをいくら探しても無いので、諦めて、U君には自分でチケットを買いにいってもらいました。
10:15
予定通り、バスに乗り込み、出発。
チケットを失くしたショックで、思うようにテンションが上がりません。
U君が何か話しかけてきていたが、あまり覚えていません。
窓の外を見ていると、急にU君が「あっ!」と声を出しました。
LINEで大学の同窓会のお知らせが来ていて、何人かがグループに招待されていたのですが、U君はなぜか、その中の一人の女の子の招待をキャンセルしていました(多分操作ミス)。
LINEを見ると、しっかりと「Uが○○(女の子の名前)の招待をキャンセルしました。」と書かれています。
U君はこの女の子と面識がなく、再招待もできません。
僕は思わず笑ってしまい、この一件ですっかり和んだのですが、代わりにU君が窓の外を遠い目で眺めるようになってしまいました。
11:00
滝尻に着き、バスを降ります。
いよいよ、ここから歩き始める。
熊野古道中辺路は、滝尻から歩き始める人が多いせいか、すごくきれいに整えられていました。
なんとも趣深いです。
すぐに急登が始まります。
10分ほど登ると、「胎内くぐり」に着きます。
このすき間へ入っていかなければいけません。
ザックを背負ったまま進んだのですが、途中からつっかえて、それ以上進めなかったので、ザックを下ろして、先に穴の外へ出しました。
本当に狭くて、通り抜けられるか心配になるくらいでした。
11:30 「不寝王子(ねずおうじ)」
上り坂を抜けると、きれいな山道。
展望台からの景色です。
結構登ってきました。
ここで少し休憩。ご飯を食べます。
13:00 「高原熊野神社」
高原霧の里休憩所から見た景色。
U君が「ネズミ小僧の家」と名付けた変な家。
中には囲炉裏みたいなのがあります。
澄んだ水がきれいに反射する高原池。
コイが何匹も泳いでいました。
13:50 「大門王子(だいもんおうじ)」
14:20 「十丈王子跡(じゅうじょうおうじあと)」
王子にはそれぞれスタンプが置いてあって、僕らも押しながら歩いていたのですが、なんとこの十丈王子跡でスタンプを押し忘れてしまいます。
15:30 「大阪本王子跡(おおさかもとおうじあと)」
植林された森が多いです。
ジグザグの道を通ります。
「牛馬童子像(ぎゅうばどうじぞう)」
牛馬童子はよく写真とかでも見ましたが、実物は思っていたより10倍小さかったです。
16:20 「近露王子(ちかつゆおうじ)」
16:30
ようやく、この日の宿「月の家」へ到着です。
150年続く老舗の宿で、雰囲気がある宿です。
熊野本宮にお参りする人たちが150年前から泊まっていると思うと、感慨深いです。
部屋でゆっくりしてから、近くにある温泉「ひすいの湯」へ行ってきました。
湯に入った後は、宿の周りをブラブラして戻ってきました。
18:30
夕ご飯。
女性2人組(30代半ばくらい)と、男性1人と、一緒になりました。
聞くと、女性のうち1人は、熊野古道のガイドをやっていると言っていました。
熊野古道は全て歩いて、海外のロングトレイルも行っているようです。
1人でやってきた男性は、その日、田辺駅から40kmの道のりを歩いてきたそう。
以前は東京から栃木の100kmの道のりも歩いたことがあると言っていました。
旅先では色んな人との出会いがあるから、おもしろいです。
その後、宿のおじさんに呼ばれて台所へ行くと、次の日の見所などを教えてくれたまし。
聞くと、弁当を食べるときに、葉の裏などにご飯つぶをつけてやってくれと言います。
なんでも「がき?」(餓鬼)がいるからとか、腹を減らせて道半ばで倒れた人を供養するためとか、そんな話をされていました。
信仰が根強く残っているのだなと感じたました。
その後は部屋に戻って、最近の身の上話や今日あったことなどをU君と話ながら、眠りに着きました。
翌日はついに熊野本宮へ参ります。