2019年05月11日更新
福岡は出張で訪れたことがありましたが、ちゃんと観光したことないなあと、ふと思いました。
そこで、週末に1泊2日で福岡を観光することにしました。
調べてみると観光スポットがたくさんあって、行きたいところが中々決められません。
1泊2日という限られた時間では、全ての観光スポットを回るのは無理です。
そこで、なにかテーマを決めて観光しようと決めました。
調べてみると、福岡のはずれに、どでかい仏像があるとの情報を得ました。
ブロンズ製の涅槃像としては世界最大ということです。
これはぜひとも見てみたいものです。
大宰府天満宮もはずせないと思っていたので、今回の旅のテーマは「神社・お寺巡り」にしようと決めました。
行程
実際の行程は、以下の通りです。
<行先>福岡県
<交通手段>電車
<行程>
初日
09:15~09:30 ①櫛田神社
10:40~11:20 ②南蔵院
12:45~16:30 ③大宰府駅エリア(光明禅寺、大宰府天満宮、九州国立博物館など)
2日目
09:30~10:30 ④大濠公園
①櫛田神社
博多の総鎮守として、「お櫛田さん」の愛称で地元の方から親しまれている神社です。
入り口はこんな感じ。
立派な鳥居と門です。
手水場で清めます。
そのすぐ横には、「霊泉鶴の井戸」があります。
本殿真下から湧き出ている井戸で、不老長寿の水として、無病息災を願う霊水として長い間大切にされてきたそうです。
ただ、この井戸の水は、平成28年9月から飲むことができなくなっています。
水質検査等の行政上の指導手続きの問題で、参拝者の飲用を中止したそうです。
残念。
これが拝殿です。
そして、神社の境内を歩いていると、とうとう見つけました。
これが「飾り山笠」です。
毎年7月に開催される「博多祇園山笠」というお祭りで使われ、櫛田神社でほぼ一年展示されています。
博多祇園山笠は700年以上も続いていて、伝統あるお祭りだそうです。
左下にいるのは、弁慶でしょう。
高さは10mほどあるだろうか。とにかく大きい。
これが男たちに担がれて、街を駆け巡っているわけだから、めちゃくちゃ迫力があるでしょう。
裏側に回ると、また別の飾り山笠が奉納されていました。
サメとウサギがいるから、多分、「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」のストーリーを描いているのだと思います。
この他にも、櫛田神社には「櫛田のぎなん」という樹齢千年とも言われる長寿延命のシンボルとされる御神木があります。
また、多くの有名力士が力自慢に持ち上げた石(力石)なども奉納されています。
②南蔵院
次に向かったのが、南蔵院です。
ここにどでかい仏像があるとの噂です。
博多から小一時間電車に揺られ、着いたのは町という町。
降り立ったのが「城戸南蔵院前駅」。
レトロで雰囲気があるります。
駅からは歩いてすぐです。
到着しました。
最初に出迎えてくれたのは、大不動明王です。
その横には、阿羅漢像です。
一つずつ表情やしぐさが違います。眺めていると結構おもしろいです。
そして、とうとう釈迦涅槃像と対面しました。
本当に大きいです。
「南蔵院では長年にわたりミャンマーやネパールの子供たちに医薬品、ミルク、文房具などを贈り続けた返礼として、ミャンマー国仏教会議よりお釈迦様、阿難様、目連様の三尊者の仏舎利の贈呈を受けた。この仏舎利をおまつりするために平成7年に釈迦涅槃像が建立された。全長41m、高さ11m、重さ300トン、ブロンズ製の涅槃像としては世界最大。」
南蔵院|心のふるさと篠栗 篠栗町観光協会
足元に回り込むと、足の裏に紋様(もんよう)があります。
手を触れてもいいとのことだったので、さわっておきました。
こちら「おかかえ地蔵様」。
願いを込めて地蔵様を持ち上げて、軽いと感じたら願いが叶うそうです。
重いと感じたら、もう少し努力が必要とのこと。
説明書きにこんなことが書いてありました。
「いい加減だと言訳がでる
中途半端だと愚痴がでる
一生懸命だと知恵がでる」
南蔵院の敷地は結構広くて緑も多いので、散歩するにはいいかもしれません。
③大宰府駅エリア(光明禅寺、大宰府天満宮、九州国立博物館など)
次は、大宰府駅エリアへ移動します。
お昼をすぎてお腹が空いていたので、駅に着いたらすぐに、名物「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」を食ました。
ふと、脇道を見ると、奥のほうに雰囲気のあるお店を発見しました。
さっそく入ってみます。
隠れ家的な古民家の雰囲気もすてきだし、そばも美味しい。おすすめ。
大宰府天満宮の入り口に到着しました。
まずは「光明禅寺」に向かいます。
光明禅寺
写真が撮れないのが残念ですが、ここの庭はとても美しいです。
このお寺は苔寺の名前で親しまれているだけあって、苔がきれいです。
奥庭には青苔で陸を、白砂で大海を表現した一滴海庭があります。
光明禅寺|だざいふ史跡探訪|太宰府観光協会
私が行った時期は人も少なくて、しばらく庭を眺めて贅沢な時間を味わうことができました。
ここは、紅葉の名所にもなっているそうです。
太宰府天満宮
光明禅寺でゆっくりした後、太宰府天満宮へ向かいます。
これが心字池と太鼓橋です。
心字池とは、文字通り「心」の字に形造られた池のことです。
その心字池に架かる神橋は、太鼓橋・平橋・太鼓橋の3橋からなり、渡ることで心身が清められると言われています。
楼門(ろうもん)です。
ここをくぐって、本殿へと向かいます。
そして、これが本殿です。
行列ができています。
色鮮やかで、豪華な造りです。
「道真の墓所の上に立つお宮
延喜19年(919)、後醍醐天皇の勅令を受けて社殿を造営。五間社流造で檜皮葺の屋根をもつ現在の建物は天正19年(1591)の再建。桃山時代の豪壮華麗な様式を今に伝える。」
高橋香理, 『るるぶ福岡 博多 天神 ‘17』, 株式会社JTBパブリッシング, 2016年, p.83.
九州国立博物館
なんか仏像の写真があるような気がします。
長いエスカレーターをのぼり…
九州国立博物館に到着しました。
中に入ると、何か特別展をやっている様子です。
それが、特別展「タイ~仏の国の輝き~」でした。
今回の「神社・お寺巡り」のテーマにぴったりです。
さっそく入場してみました。
門外不出の仏教美術の名宝がずらりと並びます。
展示数の多さに驚きました。
ここも撮影が禁止されていたのですが、唯一この「ラーマ2世王作の大扉」の撮影だけが許可されていました。
高さは6.5mもあるそうです。様々な動物たちが立体的に彫られています。
「5.6メートルを超えるこの大きな扉は、1807年に創建されたワット・スタットという第一級王室寺院の正面を飾っていたものです。国王ラーマ2世(在位1809〜1824)が自ら精緻な彫刻をほどこしており、王室とともに育まれたタイ文化を象徴する至宝といえます。チーク材の扉の表側には、天界の雪山に住むとされるさまざまな動物たちが重層的に表わされています。裏側には寺院を守る鬼神たちの姿が描かれます。この扉の完成後、ラーマ2世は他に同じような扉を作らせないように、使用した道具をすべてチャオプラヤー川に捨てさせた、という逸話が残っています。」
九州国立博物館 | 日タイ修好130周年記念特別展『タイ 〜仏の国の輝き〜』
④大濠公園(おおほりこうえん)
大濠公園は、福岡城址のお濠の跡の池を中心につくられた公園で、福岡市の中心部にあります。
池の周囲は約2キロメートルあり、遊歩道や、ジョギングコース、野鳥の森、児童公園、能楽堂や美術館、日本庭園などがあります。
http://oohori-park.ee1046.com/
2日目は、あまり時間がとれなかったので、大濠公園でゆっくり散歩することにしました。
池の周囲に沿って遊歩道や、ジョギングコースが設置されていて、散歩やジョギングを楽しむ人々で賑わっていた。
ベンチに座ってパソコンで作業する人。
なんだか絵になるなりますね。
池の真ん中にかけられた橋を渡ると、見えてくる赤い建物。
浮見堂というそうです。
白いサギと、青いおじさん。
動物と人の距離が近いですね。
どこか外国の公園に来たような、そんな雰囲気のある公園でした。
まとめ
今回の旅は、「神社・お寺巡り」をテーマに福岡を巡りました。
福岡の神社やお寺は、普通とは一味違ったものが多くて魅力的でした。
中でも、南蔵院の涅槃像は、想像よりもずっと大きくて迫力があります。
南蔵院は、博多駅から少し離れたところにあるので、あまりメジャーな観光スポットではないようですが、時間があったらぜひ訪れて欲しい場所です。
今回は「神社・お寺巡り」をテーマにしたが、実はもう一つ別のテーマと迷っていました。
それが「島巡り」である。
福岡には、意外とたくさんの島があって、それぞれに違った魅力があります。
今後は、「島巡り」をテーマに、また福岡を訪れてみたいです。