2019年05月12日更新
2017年の年明けから、少しずつ準備を始め、2017年8月にいよいよ念願の屋久島へ向かうこととなりました。
<目的地>屋久島
<とき>2017年8月17日(木)~8月19日(土)
<メンバー>父、母、私
<アクセス手段>飛行機
念願の屋久島におりたち、1日目は安房川でリバーカヤックを楽しみました。
その様子はこちらです。
トレッキングコースに選んだのは、白谷雲水峡。
そして、2日目はいよいよ、屋久島の森をトレッキングします。
今回コースとして選んだのは、白谷雲水峡。
白谷雲水峡は、屋久島の中でも大人気のトレッキングコースで、見どころは何といっても、苔が一面に生える森です。
この場所は、宮崎駿監督の映画『もののけ姫』のモチーフにもなったと言われています。
コース詳細はこちら。
レク森協議会 屋久島レク森協議会(ヤクスギランドと白谷雲水峡)のご案内
この白谷雲水峡は、「苔むす森」はもちろんのこと、吊り橋や巨大な杉、展望の良い岩など、見どころがたくさんあって飽きることなく歩くことができました。
白谷雲水峡トレッキング概要
<コース>白谷雲水峡コース
<とき>2017年8月18日(金)
<メンバー>父、母、私
<天気>晴れ
<ルート>
白谷広場→さつき吊り橋→白谷小屋→苔むす森→太鼓岩→辻の岩屋→苔むす森→白谷小屋→奉行杉コース→白谷広場
<行程>
07:10 白谷広場
07:30 さつき吊り橋
08:30 白谷小屋
08:40 苔むす森
09:30 太鼓岩(30分ほど休憩)
10:20 辻の岩屋
11:10 白谷小屋
11:20 三叉路(奉行杉コース入り口)
13:10 白谷広場
白谷雲水峡トレッキング詳細
夏休み期間のハイシーズンは混雑すると聞いていたので、早めに出発しました。
白谷広場近くの駐車場があり、そこに車を停めます。
このときは、駐車場はいっぱいになっていなくて、まだ余裕がありました。
ホテルで作ってもらったお弁当を食べ、準備します。
白谷広場へ向かいます。
白谷広場のすぐ横を流れる白谷川です。
結構流れは速いです。
さっそくはしゃぐ父と母。
この後、すぐに疲れが彼らを襲うことをまだ気づいていません。
07:10 白谷広場
トイレや東屋がある広場です。
トイレはコース中に白谷小屋にしかないので、ここで済ませておくのがよいと思います。
協力金(たしか500円)を払い、さっそく出発します。
白谷川沿いにある大きな岩の上を進んでいきます。
途中、「飛流おとし」という落差50m以上もある滝が出現します。
一瞬、ウォータースライダーみたいと思いますが、流れが速すぎて泳ぐのは絶対無理です。
07:30 さつき吊り橋
白谷川の上にかかった橋です。
歩き始めて20分。さすがに、まだ元気のある両親。
この吊り橋がコースの分岐点となっていて、吊り橋を渡るのが「楠川歩道コース」、吊り橋を渡らずに直進するのが「奉行杉コース」です。
今回は、行きを「「楠川歩道コース」、帰りを「奉行杉コース」で歩くことにしました。
楠川歩道は江戸時代、薩摩藩が年貢の杉を運ぶために整備したと言われています。
なんと、今も当時の敷石が残っているとのこと(※)。
屋久島は平地が少なくて農作物などを充分に育てることができなかったので、代わりに屋久杉を年貢として納めていたそうです。
少しずつ苔むした森が姿を現し始めます。
「くぐり杉」です。
木の根元にぽっかり穴が空いていて、その根元をくぐることができる屋久杉です。
倒木をまたいで根を張ったが、その後、倒木が腐り、トンネルのようになりました(※)。
七本杉。
強風で折れてしまった幹の先端から 七本の枝がのびていることから「七本杉」と名付けられました。
何が原因で付いた傷でしょうか。
08:40 苔むす森
宮崎駿監督の映画『もののけ姫』のモチーフとなったのが、まさしくこの森。
岩や倒木などに苔が覆われていて、一面が緑。
光の当たり方によって、見え方が少しずつ変化していくのも面白いです。
ここからすこしきつい傾斜を30分ほど上ると辻峠に出ます。
辻峠で少し休憩し、太鼓岩へ向かいます。
09:30 太鼓岩
これ、映画「もののけ姫」の「だまれ小僧!」のシーンに出てくる岩とも言われています。
ここからの眺めが本当に最高です。
しばらくここで休憩です。
休憩中に、他のグループのガイドさんの話が聞こえてきました。
「この間、ガイドがここから落ちてね。」
ざわつくグループ。
「でも大丈夫。その下の岩でとまったからケガで済んだんだよ。」
大丈夫ではない気がします。
辻の岩屋へ向かう途中に、ヤクシカを発見しました。
人に慣れているわけでもなく、恐れるわけでもなく、ほどよい距離感を保っています。
10:20 辻の岩屋
大きな岩がせり出していて、絶妙なバランスを保っています。
岩の下には、何人も入れるほどの広いスペースが広がっています。
岩を持ちあげるポーズなどを撮って遊んでいると、上半身裸の外人が通りすがりに笑っていました。
お互い、変な人だと思ったに違いありません。
母が近寄ります。
中の様子を伺い…
やります。
11:10 白谷小屋
ここでトイレ休憩します。
11:20 三叉路(奉行杉コース入り口)
帰りは、奉行杉コースを通って帰ります。
二代くぐり杉。
中に入って、見上げるとキレイな光景をみることができます。
途中、沢へ出ました。
13:10 白谷広場
白谷広場に戻ってきました。
ヤクスギランドへ立ち寄り、ホテルへ。
時間があったので、ヤクスギランドへ立ち寄りました。
ヤクスギランドへ向かう途中、ヤクザルを発見。
【ヤクスギランド】
「標高1000~1300mの高地に広がる自然公園。
広大な2.7km2の森に4コースが設定され、体力やスケジュールに合わせてトレッキングが楽しめる。
園内には樹齢1000年以上の巨木やユニークな名をもつ屋久杉、コケや渓谷などがあり、屋久島の森本来の姿を鑑賞できる。」
編集人 高橋香理, 『るるぶ屋久島 奄美 種子島 ‘17』, 株式会社JTBパブリッシング, 2017年, p.30
30分、50分、80分、150分の4コースが設定されているため、屋久杉を気軽に楽しめ、人気コースのひとつとなっています。
ヤクスギランドから車で15分ほど走ると、「紀元杉」が現れます。
推定樹齢は3000年とも言われ、幹回り8.1m、樹高19.5m。
とてつもなくデカいです。
とてつもなくデカくて迫力のある杉なのですが、朝からいくつも杉を見ていたため、両親の反応はおそろしく薄いです。
「もう杉はええんじゃ。」と話しながら、ホテルに戻り、温泉と食事を楽しみました。
部屋からの一枚。
まとめ
今回歩いたのは、白谷雲水峡コースです。
はじめは、縄文杉コース(屋久島のほぼ真ん中にある縄文杉を見に行くコース)に行こうと思っていました。
しかし、縄文杉コースは往復で22kmあり、10時間ほどかかるため、両親が歩くことが難しいという理由で断念しました。
それで、白谷雲水峡コースを選んだのだが、これがすごく良かったです。
苔むす森や吊り橋、巨大な杉、展望の良い太鼓岩など、見どころが沢山あって全く飽きることがなかったです。
少し体力に自信がない人や、映画「もののけ姫」の世界感を味わいたい人は、この白谷雲水峡コースがおすすめです。
3日目は、屋久島一周ドライブへと出かけました。
※:(参考)編集人 高橋香理, 『るるぶ屋久島 奄美 種子島 ‘17』, 株式会社JTBパブリッシング, 2017年