2019年05月12日更新
島の山旅の第2弾として選んだのは、「淡路島」。
淡路島の概要をまとめると、こんな感じです(淡路島 - Wikipediaより)。
- 南北40km、東西約20kmと瀬戸内海で最も大きく、シンガポールとほぼ同じ面積。
- 人口は14万人(2010年時点)で、主要4島以外では沖縄本島に次いで第2位。
- 国産みの神話の中では、淡路島は日本列島の中で、最初に創造した島であると伝えられている。
- 現在は、兵庫県に属しているが、明治初年時点では阿波徳島藩領(現在の徳島県)であった。
- タマネギの産地として有名。
そんな淡路島の最高峰である「諭鶴羽山(ゆずるはさん)」に登ることにしました。
諭鶴羽山は、修験道の一大道場として、かつて栄えた山です。
今も残る「諭鶴羽古道(裏参道)」を歩いてみました。
諭鶴羽山 登山の概要
<登った山>諭鶴羽山
<とき>2017年10月8日(月)
<メンバー>単独
<天気>晴れ
<行程>
11:55 三原町サイクリングターミナル
12:00 諭鶴羽ダム
12:01 登山口
12:15 神倉神社
13:10 諭鶴羽山頂上 昼食タイム
14:10 諭鶴羽神社
15:15 登山口
15:20 三原町サイクリングターミナル
コース詳細はこちらです。
諭鶴羽山/諭鶴羽古道 - 南あわじ市ホームページ
諭鶴羽山 登山の詳細
淡路島の海沿いの道を走っていると、気持ちいいです。
途中眺めのよい場所に来たので、車をとめて写真を撮りました。
11:55 三原町サイクリングターミナル
三原町サイクリングターミナルに到着しました。
ここから出発です。
トイレがあるので、ここで済ませておくのがよいです。
12:00 諭鶴羽ダム
三原町サイクリングターミナルから少し歩くとすぐに諭鶴羽ダムが見えてきます。
ダム周辺は、諭鶴羽ダム公園として整備されていて、周囲には約800本のソメイヨシノが植えられているそうです。
4月の桜の時期は、かなり見ごたえがあるのでしょう。
12:01 登山口
諭鶴羽ダムを渡るとすぐに、登山口が現れます。
すぐに急登です。
丁石地蔵。
一丁ごとに置かれている石仏です。
裏参道は28丁あるそうです(1丁が約110メートル)。
12:15 神倉神社
神代(かみよ)の時代、諭鶴羽神(イザナギ、イザナミの神)の乗られた鶴がここの大樹で羽を休められたという由緒ある場所です(立て看板より)。
神倉神社のすぐ横にあった石仏です。
被り物をした仙人みたいな人で、片手に杖、もう一方に巻物を持っています。
以前にも何度か見たことがあったので、調べて見ると、どうやら「役行者(えんのぎょうじゃ)」という人物だそうです。
「役行者(えんのぎょうじゃ)は大和の葛城山麓で生まれ幼少の頃より梵字を書き仏像を彫る神童で、成人してからは山で修行し神通力を得、その後は諸国を巡り歩き多くの山を開山したと伝えられています。60余年を山岳修行に終始され修験道の祖と仰がれています。
(中略)
役行者の伝説は各地に存在し、常に前鬼と後鬼を従えて行脚し呪術で魔物を退治し人々を助けたといわれています。」
箕面山瀧安寺/箕面山瀧安寺の開祖 役行者 (大阪・箕面)
道は結構ひらけていて、勾配もなく歩きやすいです。
ところどころに看板が立ってます。
動物のフンに関する情報が書かれていました。
動物の中には、フンのでコミュニケーションをはかるものがいるようで、特にキツネは石の上や切り株などの目立ったところに細長いフンをするとのこと。
たしかに、石の上や切り株の上に細長い糞があるのをよく見かけます。
なんでわざわざこんな目立つところでするんだろうと思っていたけど、意味があったのですね。
山頂まであと少しです。
ここは「近畿自然歩道」にもなっています。
NATS 自然大好きクラブ|長距離自然歩道を歩こう!|近畿自然歩道
電波塔の横を抜けていきます。
13:10 諭鶴羽山頂上
諭鶴羽大神の頂上社。
南西方面。
鳴門と淡路島を結ぶ大鳴門橋が見えます。
北東方面。
頂上は結構開けています。
今日の昼食です。
ししゃもは軽くあぶると、めちゃくちゃ美味いです。
頂上でしばらく休憩したら、諭鶴羽神社へと向かいます。
東の海岸線を写します。
深い森が続いています。
アサギマダラでしょうか。
日本列島を縦断する“渡り”をする蝶です。
無料休憩所「杠山荘(ゆずりはさんそう)」。
中にはイスやテーブル、暖房器具があって、ゆっくり休めそうです。
ここからは沼島(ぬしま)がキレイに見えます。
沼島へ行ったときのレポートはこちらをどうぞ。
14:10 諭鶴羽神社
諭鶴羽神社に到着しました。
諭鶴羽神社のホームページによると、悠久の昔より山岳信仰がははじまり、2150年前に諭鶴羽神社の最初の社殿が建立されました。
その後、奈良・平安時代に修験道が盛んとなりました。
諭鶴羽神社ご案内 - 諭鶴羽神社公式ホームページ
なお、諭鶴羽山(ゆずるはさん)の名前の由来は次の通り。
「山名の由来となったとされるユズリハも所々で見かける。山名の由来の別説には、天竺の摩迦陀(まかだ)神が鶴に乗って熊野へおもむく途中、この山頂で羽を休めたとの伝説もある。」
「著者 敷島悦朗, 『春夏秋冬 島の山旅』, 東京新聞 出版部, 2010年, p.105-106」
諭鶴羽神社を後にし、元来た道を戻っていきます。
物音がするので見ると、シカがいたました。
登山口近くに看板があることに気が付きました。
「ハンターの皆様へ
神社周辺、登山道近くでは、事故防止のため猟銃を発砲しないよう願います。」
それ以外では発砲はするのですね。
15:15 登山口
15:20 三原町サイクリングターミナル
お風呂・ごはん
帰りは、南あわじ市にある「ホテルニューアワジ プラザ淡路島」に足をのばして、温泉に入りました。
こちらがエントランス。
友だちにこの写真を見せたら、「すごい開放的なお風呂だね。」
いや、これエントランスの池です。
ホテルの中には、こんなプールもあります。
値段は1500円と少し値がはるのだけど、露天風呂から見える展望は本当に最高です。
鳴門海峡が一望できます。
ごはんを食べる前に南あわじ市福良の港へ寄りました。
「味処 とっくり」へ。
あわじの海の幸が食べられる魚料理屋です。
カウンターと個室が数室あって、こじんまりとしているがとても雰囲気のあるお店です。
味も美味しいし、盛り付けもこだわっていました。
味処とっくり(南あわじ/魚介・海鮮料理) - Retty
まとめ
今回は、瀬戸内海に浮かぶ最大の島「淡路島」へ上陸しました。
そして淡路島の最高峰「諭鶴羽山」に登りました。
山頂近くにある「諭鶴羽神社」が紀元前に建立され、しかも熊野と深い関係にあったことは驚きでした。
古道を歩きながら、歴史の深みを感じることができた山旅でした。