2019年05月16日更新
小豆島へ渡った初日は、瀬戸内海最高峰の星ヶ城山(ほしがじょうやま)標高817mへ登りました。
自然が創り上げた天然の石の門をくぐると、洞窟に造られた真っ赤なお寺がありました。
そのときの様子はこちらです。
星ヶ城山から下山して、次に近くの「碁石山(ごいしやま)」(434m)を目指すことにしました。
碁石山 登山の概要
場所はこちらです。
<登った山>碁石山(小豆島)
<とき>2017年11月23日(木)
<メンバー>単独
<天気>晴れ
<ルート>
一心寺→洞雲山(どううんざん)霊場→碁石山(ごいしやま)霊場→碁石山→洞雲山→一心寺
<行程>
15:15 一心寺
15:20 讃岐十景展望台
10:10 洞雲山霊場
15:50 碁石山霊場
16:10 碁石山
16:40 洞雲山
17:00 一心寺
コース詳細はこちらの資料を参照しました。
碁石山 登山の詳細
星ヶ城山で出会った香港出身のKさんと話しているうちに、予定が随分と遅れてしまいました。
登山のスタートが15時。コースタイムは2時間くらいです。
がんばって歩けば、日の入りには間に合うか…。
かなり迷ったけど、せっかく来たのだからと、行くことに決めました。
後に、この判断を後悔することとなります。
15:15 一心寺
一心寺(いっしんじ)から出発します。
一心寺。またの名を「奥之院隼山」といいます。
実は、こちらのお寺は、「小豆島八十八ヶ所」の3番札所なんです。
いわゆる、「お遍路さん」とよばれるものです。
小豆島八十八ヶ所について
全工程、約150km。香川県の小豆島にあるこの霊場は、弘法大師(空海)が生国である讃岐(現在の香川県)から京都へ上京または帰郷する際に、しばしば立ち寄り、島の各所で修業や祈念を行なったとされる霊験あらたかな霊場である。
小豆島八十八ヶ所めぐり The Shodoshima Pilgrimage offiicial site - 小豆島霊場会
昔は、遍路道で亡くなっているお遍路さんもよくいたそうです。
お遍路さんが白装束を着ているのは、いつ死んでもいいように、という覚悟の表れなんだそうです。
まさに命がけで覚悟をもって、遍路道を歩いていたのですね。
小豆島には至るところに、霊場や遍路道があって、古からの修行の島・祈りの島ということがよく分かります。
林道を進んでいきます。
15:20 讃岐十景展望台
讃岐十景展望台からの展望です。
坂手の街並みが見えます。
讃岐十景
1927年、香川新報社が読者投票を基に選定した香川県の観光地10選。屋島、金刀比羅宮、栗林公園は特選として別格扱いとされ、他の観光地から10箇所が選定された。
新さぬき百景 - Wikipedia
10:10 洞雲山霊場
小豆島八十八ヶ所 第一番霊場「洞雲山」へ到着しました。
こちらは大師堂です。
そして、こちらが本堂。
「仙雲窟」という洞窟の中に、埋め込まれるようにして建っています。
この本堂の近くの岩肌には、夏至の前後50日間のみ、太陽の光によって「夏至観音」が浮かび上がります。
数十年前にお遍路さんが撮った写真の中に偶然見つけたそうです。
そのまま奥へ進みます。
鳥居をくぐり、上へ登っていくと、現れる石像。
「浪切(なみきり)不動明王」と呼ばれています。
「御本尊 浪切不動明王は、海上安全の仏様として日本各地で信仰されています。碁石山の立地が、海からよく見え、また海を見下ろす場所に位置しているため、ここから見守っていただく御方として浪切不動明王が相応しいと思う人の願いが反映されています。」
碁石山とは | 碁石山
行者尾根と呼ばれる荒々しい岩場を登っていきます。
ウバメガシの林を抜けると、碁石山頂上に着きます。
洞雲山へ向かう途中、道を間違えてしまいます。
そのまま、まっすぐ進めば一心寺へ降りられそうでもありましたが、地図上では崖になっているし、もし道が無かった場合、大幅な時間ロスになってしまいます。
迷いましたが、引き返し、正しいルートに戻ることにしました。
もう少しで日が暮れてしまいます。
次第にあせりが出てきます。
急にドドドと音がしたので顔を上げると、数頭のイノシシが目の前の山肌を走っていきました。
やせた岩場の尾根へでました。
この付近は片側が切り立った崖で緊張する道が続きます。
16:40 洞雲山
洞雲山の祠ピークへ到着しました。
日が沈もうとしています。
急ぎながら、かつ慎重に足を運びます。
「こんな痩せ尾根で日がくれたら本当にやばい。」
自分では慎重に歩いていたはずだったが、内心はすごく焦っていたのだろうと思います。
再びルートを見失ってしまいます。
森の中はどんどん暗くなってきました。
焦りで心臓がバクバクと拍動するのが分かりました。
あと数十メートルで林道に出るはずなのに、全く道が見つかりません。
道なき道を木や草をかけ湧きながら進むと、やっと林道が見えました。
しかし、3メートルほどの段差。
はやく道に出たいという思いで、飛び下りました。
かすり傷程度で済んだが、今考えると危険な行為だったと思います。
17:00 一心寺
ぎりぎり日の入りに間に合いました。
胸をなでおろしました。
正直、里山だからとあまく見ていた部分があったと思います。
遭難するのに、標高は本当に関係ないなと思いました。
低山でも命を落とすような崖もあります。
また、人があまり訪れない山はコースが不明瞭なことも多いです。
特に、この碁石山は登山コースが不明瞭な箇所がいくつもあり、危険な箇所も多いです。
時間に余裕をもって行動することが何より大事だと猛省しました。
次の日は、皇踏山を登ります。