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小豆島③ エンジェルロードを歩く!観光した後は皇踏山山頂へ

2019年05月16日更新

 

小豆島上陸2日目です。
この日は、まず観光から始めました。

 

 

小豆島の観光スポット巡り

 

訪れたのは「重岩」、「エンジェルロード」、「宝生院のシンパク」の3カ所です。

 

重岩

「重岩」は文字通り、絶妙なバランスで重なった巨石のことです。
小豆島の西にあり、小瀬石鑓神社のご神体として祀られています。

 

重岩のある小瀬という地域は、大阪城の石垣にもちいる石を採石した場所として知られています。
当初、石は生駒や六甲などから切り出していましたが、輸送に便利という理由から、後に瀬戸内海の島々から採りだされるようになったそうです。
大坂城石垣石切丁場跡 | 小豆島旅ナビ

 

水の浮力を利用して、重い石を大阪まで運んだということでしょうか。

 

駐車場から長い階段を登っていき、途中、歩きにくい岩場を抜けると、 重岩が見えてきます。

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実は、この重岩が人工的に造られたものか、自然にできたものか未だにわかっていないそうです。
どっちにしても、この造形はすごいですね。

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エンジェルロード

今や小豆島の代表的な観光スポットとなった「エンジェルロード」。
1日に2回、干潮時の前後3時間の間、海の中から砂の道が現れます。

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潮が完全に引いているときは、島の脇道も歩けます。

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エンジェルロードは恋人の聖地になっていて、小高い丘には、こんなベルが置いてあります。

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ここからがベストショットだと思います。

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宝生院のシンパク

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特別天然記念物『宝生院のシンパク』です。
シンパクで特別天然記念物に指定されたものは、日本ではこの樹のみだそうです。

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根元の周囲は16.6m、樹高約20mにもなるそうです。

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応神天皇の手植えによるものと伝えられており、樹齢はなんと1600年以上と推定されています。
カメラに収まりきらない大きさで、こんなに生命力を感じる木ってそうそうないです。

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樹皮はまるで龍のようでした。

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皇踏山 登山概要

 

この日は、小豆島の西にある皇踏山(おうとざん) に登りました。
皇踏山はゆるやかな山で登山道も広いので、割と登りやすい山です。
場所はこちらです。 

 

 

 <登った山>皇踏山(おうとざん)(小豆島)
<とき>2017年11月24日(金)
<メンバー>単独
<天気>晴れ
<ルート>
 笠ヶ瀧寺→東方展望広場→皇踏山→東方展望広場→笠ヶ瀧寺
<行程>
 08:50 笠ヶ滝不動
 09:50 東方展望広場
 10:20 皇踏山
 10:40 東方展望広場
 11:20 笠ヶ滝不動

  

コース詳細はこちらの資料を参照しました。 

改訂版 香川県の山 (新・分県登山ガイド 改訂版)

改訂版 香川県の山 (新・分県登山ガイド 改訂版)

 

 

 皇踏山 登山の詳細

 

08:50 笠ヶ瀧寺
「奥之院 笠ヶ瀧寺」からスタートです。
笠ヶ瀧寺は、小豆島霊場第72番礼所。
こんな険しい岩場を、鎖を頼りに登っていかなければいけません。
小豆島霊場の中でも特に険しい山岳霊場とのこと。

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笠ヶ瀧寺が見えてきました。

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険しい岩肌にはめ込まれるようにして建てられています。

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この先にの洞窟を進むと笠ヶ瀧寺の本堂にたどりつきます。

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入口洞窟付近には「幸せくぐり」と呼ばれる岩があり、そこをくぐると幸せになれると言われています。

 

本堂付近は残念ながら、撮影禁止です。
本堂内は岩壁がむきだしになっていて、線香の香りがたちこめ、独特な雰囲気です。
そこから眺める景色は最高でした。
笠ヶ瀧寺をあとにし、先へ進みます。

 

釣鐘の奥にある遍路道へと進んでいきます。
荒々しい不動明王?の像がありました。

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緩やかな傾斜を登っていきます。
道は広くて歩きやすいです。

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「マッタケ岩」と呼ばれる岩。

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09:50 東方展望広場
「東方展望広場」に到着です。
ここからの眺めはよいので、少し休憩します。

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もみじが真っ赤に紅葉しています。

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よく見ると今朝歩いてきた「エンジェルロード」が見えます。
なんか島がいくつかつながってないですか?

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調べてみると、4つの島が砂浜でつながっているらしいのです。
そんなことなら、奥の島まで歩いてみたかったです…。
エンジェルロード | 小豆島シーサイドリゾートホテル 小豆島国際ホテル - 観光、デートスポット「エンジェルロード」を一望できる絶景のホテル

 

東方展望広場から進んでいくと、こんな石垣がありました。

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近くにあった看板によると、これは「石塁(せきるい)」と呼ばれるもので、皇踏山頂上にあった山城の一部のようです。

 

皇踏山には古くから「山城伝説」があったのですが、あまり資料が残っておらず、長い間詳細は分かっていませんでした。
しかし、近年の調査で、少しずつ山城について明らかになってきています。

 

「平らになった山頂周辺には歴史的な遺構があり、古代山城説と中世山城説があったが、最近は後者が優勢。東西に続く尾根筋に延びる総延長1.5キロにおよぶ石塁が、在りし日を偲ばせてくれる。」
発行者:辰野 勇, 『しま山100選 登山で見つける、新しい島の魅力』, 株式会社ネイチュアエンタープライズ, 2017年, p.66.

 

「佐々木信胤(ささきのぶたね)」の星ヶ城の出城という話もあります。
佐々木信胤については、こちらの記事をどうぞ。 

www.gojikitakubu.com

 

ちなみに、小豆島内にはこの石塁に似た「しし垣」と呼ばれるものがあります。

 

しし垣は、猪鹿垣とも書き、江戸時代に猪や鹿から農作物の被害を守るためにつくられたものです。
大きさは、基底幅約2メートル・高さ約1.6メートルで、総延長は島内百数十キロメートルにも及び、万里の長城とも言われました。
環境庁 香川県 看板より

 

百数十キロってすごいですね。
「しし垣」については、全国にも沢山残っているようだが、小豆島のしし垣の密度の高さは日本有数らしいです。

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10:20 皇踏山
皇踏山山頂に到着です。

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展望がよいです。

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すっかり紅葉して、気持ちのよい登山道を戻っていきます。

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10:40 東方展望広場

 

11:20 笠ヶ滝不動
笠ヶ滝不動奥にある釣鐘まで戻ってきました。

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皇踏山を後にし、しばらく車で走ってから振り返ると、笠ヶ滝不動が見えました。
あんな崖に建てられてたのですね。

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小豆島霊場には、笠ヶ滝不動を含めて、山谷や自然の地形を利用した「山岳寺院」がいくつか存在します。
1000年以上も前に建てられ、現在まで守り続けられてきたことを思うと、その歴史の重みを感じました。

 

次は、「千羽ヶ嶽(せんばがだけ)」(371m)を目指します。

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