2019年05月27日更新
島の山旅 第10弾は「六島(ぬしま)」。
岡山県笠岡市の沖合に浮かぶ笠岡諸島。
その中でも岡山から最も遠く、最南端にあるのが六島です。
島の周囲は4.6kmで、人口も2015年現在でわずか77人です。
横溝正史の『獄門島』(金田一耕助シリーズ)の舞台としても知られています。
この小さな島の中央にある大石山(おおいしやま)の標高は185mほどですが、しま山100選(日本離島センター選定)に選ばれています。
10万本のスイセンが咲き乱れる「スイセンロード」があるというので、花が見ごろの2月に六島へ向かいました。
六島までの道のり。
笠岡港から三洋汽船が運航する旅客船に乗ります。
笠岡港に貼ってあったポスター。
岡山側からみた写真で手前から高島、白石島、北木島、飛島、真鍋島と並んでいて、一番奥が目指す六島となっています。
船内はそれほど広くはないですが、空いていて快適。
およそ1時間の船旅で、六島の湛江港に到着です。
「大石山」トレッキング概要
場所はこちら。
<登った山>大石山(六島)
<とき>2018年02月24日(土)
<メンバー>単独
<天気>晴れ
<ルート>湛江港→大石山山頂→六島小学校→水仙郷→六島灯台→大石山山頂→六島小学校→前浦港→大鳥神社→湛江港
<距離>5.5km
<行程>
07:50 湛江港
08:30 大石山山頂
08:50 六島小学校
09:00 水仙郷
09:20 六島灯台
09:30 大石山山頂
09:45 六島小学校
09:50 前浦港
10:10 大鳥神社
10:15 湛江港
コースはこちら。
湛江港からスタートし、8の字で島を周った。
コース詳細はこちらの資料を参照した。http://www.nijinet.or.jp/Portals/0/pdf/yama100/sheet/027.pdf
六島|またたび笠岡。[笠岡市観光連盟]
「大石山」トレッキング概要
07:50 湛江港
港には何もなく、船が行ってしまった後はひとりポツンと静かな空間。
細い路地を通り抜けていきます。
すぐに登山道っぽくなります。
あらクイズラリーやっています。
どれどれ、せっかくだからやってみましょう。
選択肢が読めんです!
森は深くなっていきます。
突然現れた池。
周囲は石垣で囲われています。
六島には大きな川はなさそうだし、昔は水を得るのが難しかったみたいなので、こうやって貯めてたのでしょうか。
それにしても、石の数がおびただしいです。
少し開けた場所。
広場の真ん中にポツンと木が立っている。
少し神秘的な雰囲気です。
六島には、このような八十八か所の石仏がハイキングコース上に置かれています。
八十八か所って本当に色んな島で見てきました。
島あるあるですね。
もうすこしで頂上です。
08:30 大石山山頂
頂上はきれいな広場になっています。
木からぶらさがったブランコがワイルドです。
ここからの見晴らしはいいらしいけど、この日はガスがかかっていました。
六島小学校へ下っていきます。
08:50 六島小学校
六島小学校。
コンパクトな学校だけど、グランドから見える景色は最高です。
海が一面に広がっています。
09:00 水仙郷
六島灯台へ向かう途中からスイセンが咲き乱れていました。
青い空に、白と黄色の花がなんとも美しいです。
歩いていると風がふくたびに、スイセンの香りがふわっと通ります。
09:20 六島灯台
六島灯台は1922年に岡山県で初めて設置された灯台。
ここ六島と香川県側の荘内半島の間の海峡は、非常に潮の流れが速くて海難事故の多い海域だったそうです。
いろは丸事件(海援隊のいろは丸と紀州藩の船がぶつかり、沈没した事件)が起きたのも、このエリアでした。
ちなみに、この六島灯台は「恋する灯台プロジェクト」の認定灯台に選ばれています。
灯台ってなんか好きです。
再び大石山山頂を目指します。
09:30 大石山山頂
09:45 六島小学校
六島小学校の先の細い路地を進んでいきます。
09:50 前浦港
前浦港が見えてきました。
おだやかな港町の風景だな。
と思っていたら、屋根にでっかい穴空いてる!
道沿いを歩いていると…
きれいな砂浜に出ました。
左側には荒々しい岩場。
砂浜に落ちていた機械。
これ何でしょうか。
ぷりけつの後を追いかけます。
10:10 大鳥神社
立派な鳥居。
この神社では大鳥神社祭りが行われているようで、神輿もあるようです。
湛江港に通じる細い路地を通っていると、
「島小屋」というお店を見つけました。
ここは島に一つのゲストハウスで、どうやらカレーやうどんなどの軽食も食べられるみたいです。
時間があったら寄ってみたかったです!
10:15 湛江港
湛江港に着きました。
まとめ
今回は、島の周囲わずか4.6kmの小さな島、六島に訪れました。
登山道は歩きやすくて、ゆったりしたハイキングができます。
歩きながら、気になったものをじっくり観察するのを楽しむ山旅となりました。
そして、なんと言ってもスイセンが見ごたえありです。
せっかくならスイセンが満開になる冬の時期がおすすめです。
次は、神武天皇が数年間滞在したと伝えられる高島に寄ります。
高島の丘の上にある巨石群は自然のものと思われていましたが、実は大昔の遺跡だったというお話です。