2019年05月27日更新
島の山旅 第11弾は「高島」。
高島の概要は次の通り(高島 (岡山県笠岡市) - Wikipediaより)。
- 岡山県笠岡市にある笠岡諸島に属する島。
- 面積1.21km2、最高点海抜77m、人口129人(2005年)。
- 笠岡港より南約8km(陸地からは3km)の瀬戸内海国立公園笠岡諸島にあり、白石島の北、神島の南に位置している。
- 縄文時代や弥生時代の遺跡が多い。
- 天皇東征伝説において神武天皇が東征の際、高島に滞在し、高島宮を建てたとされており、高島神社がそれとされる。
高島までの道のり。
この日に最初に訪れたのは、六島(むしま)。
六島では、白い灯台を取り囲うスイレンがたくさん花を咲かせていました。
そのときの様子はこちらです。
六島の次は、白石島を訪れる予定でしたが、直通の便がないため、一度高島を経由します。
「国立公園 名勝高島」の看板が出迎えてくれました。
港に着くと、この赤い服のおばさまが出迎えてくださいました。
どうやら船着き場の管理をされているよう。
船の切符を買って、待合部屋で待とうかなと思っていると、
「高島にも観るところあるよ。」
と言って船着き場から見える丘を指さす。
その丘の上に面白い岩があると言うのです。
「時間があるなら見てみたらええよ。」
せっかくなので、高島もぶらりと歩いてみることにしました。
「高島」トレッキング概要
場所はこちら。
<登った山>名称不明の丘(高島)
<とき>2018年02月24日(土)
<メンバー>単独
<天気>晴れ
<ルート>高島港→子はらみ岩→高島港
<距離>1.3km
<行程>
11:10 高島港
11:30 子はらみ岩
11:50 高島港
コース詳細はこちらの資料を参照してください。
高島|またたび笠岡。[笠岡市観光連盟]
「高島」トレッキング概要
11:10 高島港
港から歩き始めます。
歩いていると原付に乗ったおじさまに話かけられました。
「どこ行くん。」
「今からあの丘に行くんです。」
「ほんなら高島神社も観たらええよ。」
「そこはなんかあるんですか。」
「むかし、そこに神武天皇がおったとこよ。」
後で調べてみると、この高島に神武天皇が滞在されていたというのです。
「日本書記には日向を出発九州・瀬戸内海・近畿と進み紀伊水道から和歌山沖を巡り熊野から大和に迎い即位され途中瀬戸内海高島に8年(古事記)3年(日本書記)都を置いたとあります。」
高島まちづくり協議会作成パンフレットより
神武天皇はなんでこの瀬戸内海の小さな島に数年も滞在していたんでしょうか。
「亀岩」と呼ばれる岩です。
たしかに亀に見えなくはない…?
昔は沖を通る舟の灯台の役割をはたしていたとのこと。
11:30 子はらみ岩
子はらみ岩が見えてきました。
この岩は、高島が最も繁栄していたころの遺跡だそうです。
当初は自然の造形だと思われていた岩ですが、そのこの探査で人工的に造られたものと判明。
重機のない時代に、ものすごく緻密で卓越した技術によって、この丘に運搬されたとのこと。
この丘からは遠くまで見渡せます。
子はらみ岩の裏側。
奇妙な造形。この形も加工して作られたのでしょうか。
山見石。
階段が雑です。
登ると遠くまで見渡せます。
昔はここから魚群を探していたそうです。
ここから魚見えるのでしょうか。
見つかっても船出している間に魚がどこかに行きそうな気がするのは私だけでしょうか…。
港に戻る途中に、きれいな砂浜が見えました。
11:50 高島港
高島港に戻ってきました。
港のすぐ近くにある採石場。
瀬戸内海の島には採石場がたくさんあります。
待合場。
ここでゆっくり船を待つことができます。
客船が迎えに来てくれました。
まとめ
乗り継ぎでたまたま寄った高島。
ぶらりと歩いてみると、意外と楽しかったです。
丘の上に置かれた巨石群は、自然のものと思われていましたが、実は大昔の遺跡でした。
しかし、あまり情報が無くて、いつ、だれが何のために造ったのか、詳細は分からず。そして、神武天皇がこの瀬戸内海の小さな島に何年も滞在したという事実。
この島には、重要な秘密が隠れています。
そんな雰囲気を感じさせる不思議な島でした。
次は白石島を目指します。