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鳥取大山のルートは、夏山登山コースがおすすめ!山頂の眺めは天国

鳥取の大山は、日本百名山の一つです。
見る角度によってはきれいな三角形を描くため、伯耆富士(ほうきふじ)と呼ばれたりもします。
実は、「日本名峰ランキング」でベスト3に選ばれるほど、美しい山です。

 

2013年に一度登ったことがあるのですが、そのときはユートピアコースを選択して、約15kmほどの長い道のりをなんとか歩ききりました。
ハイキングを始めたばかりだったので、ペースがつかめず、ヘトヘトになったのを覚えています。

 

今回は、王道の「夏山登山コース」で、頂上の弥山を目指すことにしました。

 

  

「大山 夏山登山コース ハイキング」の概要

 

<登った山>大山
<とき>2018年06月
<天気>晴れ
<ルート>夏山登山コース
<行程>
09:10 夏山登山口
10:40 六合目避難小屋
12:10 弥山山頂
13:20 石室
14:50 元谷避難小屋
15:20 大神山神社奥宮
15:50 大山寺
16:10 夏山登山口

 

コース詳細はこちら。
大山登山 | 鳥取大山観光ガイド

 

「大山 夏山登山コース ハイキング」の詳細

 

駐車場に着きました。

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今日は本当にいい天気です。
しっかり日焼け止めを塗って出発です。

 

09:10 夏山登山口
登山道からは、しばらく石でできた階段を上っていきます。
道幅も広くて木の陰になっているので、快適です。

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夏山登山コースは、このように標識が一定の間隔で立てられているので、迷わずにいけると思います。

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大山は人気の山で、多くの登山客が訪れています。
そのため、登山客によって、山頂に生息していた高山植物が踏み荒らされ、昭和60年代には土砂が流出するという問題が発生しました。
この状況を改善するために始まったのが、「一木一石(いちぼくいっせき)運動」です。
この運動は、登山者1人が1つの木と1つの石を頂上にもってあがり、大山の自然を復活させようというものです。
そのかいあって、今では自然がかなり戻ってきているそうです。
これが、持ち上がるために石です。

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登山道のそばには、大きな木があちらこちらに並んでいて、日陰をつくってくれています。

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少し登ってきました。

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大山の荒々しい姿が少しずつ見えてきました。

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10:40 六合目避難小屋
六合目避難小屋に到着です。

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コンクリート製の避難小屋ですが、中は木板が貼られています。
広さは1人か2人が寝られる程度でしょうか。
本当に避難用という感じの小屋です。

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六合目避難小屋からの景色は最高です。

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ところどころ崩落しているところが、大山の荒々しい姿をつくりだしているように思います。
ここから見る大山は最高にかっこいいです。

 

振り返ると、大山の裾野に森が広がります。

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頂上は少しずつ近づいてきます。

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頂上に近づくほど、大きく崩落しています。

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頂上付近は、木道が整備されていて、その上を歩くようになっています。
木道を整備することによって、登山客に植生が踏み荒らされないようにしているのですね。

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ああ…きれいです。さわやかです。

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天国へつづく階段のようです。

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12:10 弥山山頂
弥山山頂です。標高は1710m。

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登山口の標高が700mくらいだったので、1000mほど登ってきたわけです。
思ったよりハードでした。

 

振り返ると、この景色。
思わず息を飲みます。

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山頂付近を散策すると、この標識がありました。
立ち入り禁止?どういうことでしょう?

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実は、弥山山頂は大山の本当の頂上ではありません。
本当の頂上は、この立ち入り禁止の先にある「剣ヶ峰」です。

弥山は1710mですが、剣ヶ峰はそれよりわずかに高く1729mです。
剣ヶ峰へと続く道は、両脇が崩落して切れ落ちており、あまりに危険なため、立ち入り禁止となっています。
そのため、大山の山頂はとりあえず弥山ということにしているようです。

 

木道を歩いていても、すぐ横はこのような崖となっています。

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岩が露出しているところと緑がコントラストになっていて、美しいです。

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大山頂上避難小屋です。

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弥山頂上付近にある避難小屋で、六合目避難小屋に比べるとかなり大きいです。
2階建てで、中も広々としていて、快適な小屋です。

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避難小屋の下で、昼ご飯です。
ゆっくりしてから、いざ出発。

 

この高度感と開放感。
大山は独立峰なので、周りにそれほど高い山がなく、海まで一気に見渡せます。

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緑が美しいです。

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13:20 石室
石室(いしむろ)です。

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この石室は大正9年1920年)に夏山登山道が整備されたときに、避難用としてつくられたものです。
ちょうど100年くらい経つということですね。
今でいう避難小屋みたいなものだったのでしょう。
大山頂上避難小屋とくらべると、ずいぶんと小さく簡素なものですが、それが今でも残っているのはすごいですね。
大山は、明治時代まで大山寺というお寺の土地で、一般の登山客は入ることができなかったそうです。
登山やハイキングでみんなが色んな山に登れるようになったのは、意外と近代に入ってからだそうです。

 

石室の近くにある池です。

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毎年、役僧がこの池の水を持ち帰り、信者に分けていたそうです。
大山は信仰の山だったのです。

 

本当に気持ちのいい道です。

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帰りは、行者登山道の方をすすみます。
こちらのコースもよく整備されています。

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銀竜草(ギンリョウソウ)!

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はじめてみました。
見ればみるほど変わった植物です。

 

菌類から栄養素を吸収するため、太陽光から光合成する必要がなくなり、葉緑素をもたないため、このような白く透き通ったような色をしています。
その色と立ち姿から「銀竜草」と名付けられたとも言われています。

 

しかも、この植物、ゴキブリと共生していて、実を食べさせるかわりに種を運ばせるという変わった特性をもっています。
"ゴキブリ"にタネまきしてもらう植物「ギンリョウソウ」 | academist Journal

 

キャラクターが渋滞しています。

 

14:50 元谷避難小屋
元谷避難小屋近くの砂防ダムにでました。

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振り返ると、大山の頂上付近は厚い雲に覆われています。
早めに出発してよかったです。

 

元谷避難小屋から大神山神社奥宮までは、深い森が続きます。

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15:20 大神山神社奥宮
大神山神社奥宮(おおがみやまじんじゃおくのいん)です。

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大神山というのは大山の古い呼び名だそうです。
文化2年(1805年)に権現造り(ごんげんづくり)という建築様式で建てられた神社です。

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なんとも雰囲気のある神社で、拝殿の中にある神輿は必見です。

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15:50 大山寺

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山岳信仰に帰依する修験道の修行道場として栄えた大山寺。
平安時代以降、山岳信仰の仏教化が進むにつれて寺院が増え、最盛期には100を超える寺院と3000人以上の僧兵をかかえるほど。一大勢力として、比叡山吉野山高野山に劣らないほどの隆盛を極めていました。」
大山寺本堂(だいせんじほんどう) | 鳥取大山観光ガイド

 

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16:10 夏山登山口
無事下山です。

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まとめ

 

今回は、鳥取大山の「夏山登山コース」を登りました。
ゆっくりあるいて7時間ほどのコースでしたが、全体的によく整備されているので、歩きやすいと思います。
ただ、登山口から頂上までの標高差は1000mほどあるので、結構体力はいります。
なんといっても、頂上付近の景色が最高です。
さすが「日本名峰ランキング」でベスト3に選ばれるほどの山です。
木道が空に向かって伸びていく様子は、本当に気持ちいい光景です。
登山口付近には、飲食店や温泉や宿などが充実しているので、ハイキングの後にぶらぶらしいてみるのもいいですね。