八丈島にやってきました。
今回、八丈島に来た目的は、ハイキングです。
八丈島で有名な山と言えば、「八丈富士」と「三原山」。
ふもとのキャンプ場でテント泊をしながら、「八丈富士」と「三原山」を歩いてみることにしました。
この記事では、「八丈富士」登山の様子をレポートしていきます。
以前に、八丈富士の噴火口のふちを歩いている写真を見たことがあるのですが、その光景がとても迫力があってきれいでした。
それ以来、ずっと行ってみたいと思っていた山です。
八丈島空港へ
羽田空港から八丈島までは飛行機がでています。
1時間もかからないうちに、すぐに着きます。
東京からだと結構気軽に来られる島です。
八丈島はあいにくの曇り。
雨が降っていないだけ、よしとしましょう。
八丈島は、南国のイメージがあったのですが、緯度は高知県の室戸岬や北九州と同じくらい。
4月とはいえ、寒さ対策は必要です。
さっそく、八丈富士が見えています。
まずは底土野営場へ行って、テントを張ることにしました。
今回の旅では、ふもとのキャンプ場にテントを張り、ベースキャンプ場としてそこから色んな山へ行ったり観光したりすることにしました。
テントを張り、夕ご飯を食べにいくことにしました。
行ったのは「元気くにまつ」。
Dining Bar 元気くにまつ | 八丈島観光協会
古民家を改装したお店だそうで、店内の中央には囲炉裏があり、雰囲気のあるお店です。
八丈島の近海でとれる海の幸を出してくれます。
まず頼んだのはこれ。
伊豆諸島ではおなじみの「島寿司」。
ネタを醤油だれに付け込んだものを、お寿司にしています。
これは、以前に伊豆大島でも食べたけど、やっぱりおいしい。
何度でも食べたくなる味です。
一人で食べていると、おじさま2人とおばさま1人の3人グループが私の横に座りました。
「島の子じゃないね?」
おしゃれな切口で話しかけられ、「そうです」と答えると、そこから色んな話が始まりました。
そして、島のことを色々話しているうちに盛り上がり、気が付くとスナックでカラオケを歌っていました。
八丈島では観葉植物が多く育てられていて、それが島の主要な産業になっているのだそう。
この3人の方もその仕事をなさっているとのことでした。
八丈島は外洋にある島のため、気温や湿度などの気象条件が特殊で、この島でしかうまく育たない植物もあるそうです。
「数十年前から、全国各地を飛行機で飛びまわって営業したんだよ。」と聞いて、純粋にかっこいいなと思いました。
スナックで歌を歌っていると、横の席にいた人とも仲良くなり、
「この後予定ないんだったら、近くの店でサーファー仲間が飲んでいるから一緒にきませんか」ということで、カラオケ大会がお開きになった後に行ってみることにしました。
お店に着くと、地元のサーファーの方やその友人の人たちがいて、輪に加わります。
結構人見知りするほうなのですが、みんな気さくに話しかけてくれて、普通に話している自分に驚きます。
みんな自然体でリラックスした雰囲気で、「いい島だな」と思った夜でした。
底土野営場でキャンプ(テント泊)
キャンプをした「底土野営場」を紹介しておきましょう。
底土野営場 | 八丈島観光協会
テントサイトはこんな感じです。
結構広いテントサイトなんですが、ゴールデンウィークということもあってかなり混んでいます。
いい場所を取りたい人は、早めにいくことをおすすめします。
炊事場も広くてきれい。
トイレやシャワーもあります。
こんな東屋もあって、日中テントの中が暑いときはここに避難できます。
底土港からすぐ近くで、ロケーションも最高です。
そして、この「底土野営場」、なんと無料です。
今回、八丈島に1週間ほど滞在したのですが、ここを使えば滞在費をかなり抑えることができます。
ちなみに使ったテントはモンベルの「ステラリッジ2型」。
2019年にモデルチェンジする前の旧型です。
今回はかなり雨風が強かった日もあったのですが、しっかり持ちこたえてくれました。
「ステラリッジ」は本当に安心感があります。
底土野営場から八丈富士を歩いて目指します。
八丈富士の頭が見えていますね。
八丈島の頭はよく雲で覆われていて、そのときに登っても何も見えないそうです。
今日はいけそうです。
八丈島は日本のハワイと言われるのですが、山並みがどことなくハワイっぽいですよね。
八丈島の廃墟ホテル「八丈オリエンタルリゾート」
八丈島に行く途中に、突如現れたホテル。
なんか様子がおかしいなあと思って、よく見てみると所々窓ガラスが割れています。
これは知る人ぞ知る、廃墟ホテル「八丈オリエンタルリゾート」。
1968年に開業したホテルで、かなり豪華な様式になっています。
当時はにぎわっていたそうですが、2005年に残念ながら閉業となりました。
この建物、映画「トリック劇場版2」のロケ地にも使用されたそうです。
八丈島空港の横を通ります。
登山口までにこんな道を通りました。
舗装路に一度でます。
もうすぐ登山口。
八丈富士登山
八丈富士登山の概要
<とき>2019年04月29日
<天気>くもり
<行程>
12:00 八丈富士登山口
12:40 お鉢めぐり起点
13:20 三角点
14:00 お鉢めぐり起点
14:10 浅間神社
14:30 中央火口丘湿原
14:50 お鉢めぐり起点
15:10 八丈富士登山口
コースはこちらを参照しました。http://www.nijinet.or.jp/Portals/0/pdf/yama100/sheet/013.pdf
八丈富士登山の詳細
12:00 八丈富士登山口
登山口からお鉢めぐり起点までは、階段が続きます。
階段は1280段あります。
ここで張り切って登ると、体力を失うので、ゆっくり登ります。
振り返ると、この景色です。
すごい高度感です。
向こうの山は「三原山」です。
ここを抜ければ、お鉢めぐり起点です。
12:40 お鉢めぐり起点
お鉢めぐり起点に着きました。
噴火口のふちは、ぐるっと一周することができて、お鉢めぐりと呼ばれています
ここから噴火口のふちを時計回りに歩いていきます。
この八丈富士の頂上付近は、雲がかかることが多いのですが、この日はまったく雲がかかっていなかったので、遠くまで見渡すことができます。
ただ、風は本当に強いです。
気を抜くと帽子が飛ばされそうなくらい、風が強いので、風対策はしっかりした方がよさそうです。
所々にこんな洞窟もあります。
「1605 年の噴火後、活動を停止している。火口は直径 400メートル深さ50メートル、さらに火口底には中央火口丘がある二重式火山だ。」
発行者:辰野 勇, 『しま山100選 登山で見つける、新しい島の魅力』, 株式会社ネイチュアエンタープライズ, 2017年, p.24.
中央には空港の滑走路、その奥には三原山が見えます。
足元に急に穴が開いていることがあるので注意が必要です。
険しい崖です。
13:20 三角点
ここが、八丈富士の頂上です。標高は854m。
この小さな島は「八丈小島」。
島全体が山なりになっていて、ほとんど平地がありません。
この八丈小島は今では無人島になっていますが、1969年より前には人々が生活していて、全盛期には500人以上が住んでいたそうです。
今でも島内には学校跡が残っています。
振り返った写真。
こんなところを歩いていたんですね。
なんだか空の中を散歩している気分になります。
14:00 お鉢めぐり起点
お鉢めぐり起点に戻ってきました。
八丈富士は、実は火口の中を歩くことができます。
少し歩いたところに、「浅間(せんげん)神社」と呼ばれる神社がるので、そこを目指して歩いてみます。
鬱蒼とした森です。
道は細く、結構歩きにくいです。
また、湿地が多く、足元はぬかるんでいます。まるでジャングルです。
14:10 浅間神社
浅間神社に着きました。
鳥居をくぐり、神社に手を合わせます。
この神社から、火口の内部をのぞくことができます。
すごい迫力があります。
次に、お鉢めぐりのとき見えた池に行ってみます。
中央火口丘湿原と呼ばれているようです。
14:30 中央火口丘湿原
中央火口丘湿原に着きました。
ただの池でどうってことはないですが、ここが火口の真ん中かと思うと変な気分。
生き物の確認はできませんでした。
それでは登山口に戻りたいと思います。
14:50 お鉢めぐり起点
15:10 八丈富士登山口
登山口に到着です!
近くに「ふれあい牧場」があったので、立ち寄ることにします。
ふれあい牧場
ふれあい牧場に来ました。
ふれあい牧場
料金は無料です。
特に何か面白いものがあるというわけではないのですが、ただただ絶景です。
牛が放牧されていて、自由に草を食べたり寝そべったりしているのを眺めるだけで幸せな気分になれます。
ふれあい牧場の先には展望台があって、三原山や市街地を望むことができます。
休憩所ではこんなアイスが売られています。
さっぱりしておいしい。


トイレもあるので、八丈富士に登ったあとは、ここで風景を眺めながらゆっくりするのがおすすめです。
次の日からは嵐でした。
そのときの様子は、次の記事で紹介します。
また、「八丈島歴史民俗資料館」や「八丈ビジターセンター」についても紹介していきます。