八丈島にやってきました!
八丈島に来た目的は、「八丈富士」と「三原山」に登るためです。
ふもとのキャンプ場でテント泊をしながら、登山や観光を楽しみます。
「八丈富士」に登った様子はこちら。
八丈島滞在5日目のこの日は、久しぶりに晴れたので、「三原山」へ向かいます。
八丈島はひょうたん型の形をしていて、北に八丈富士、南に三原山が位置しています。
三原山は八丈富士ほどの派手さはないのですが、展望もよくて静かな森歩きの楽しめるいい山です。
近くには、唐滝と呼ばれる滝があると聞いたので、立ち寄ることにします。
八丈プラザ公園でキャンプ
宿を出て、次のキャンプ地「八丈プラザ公園」を目指します。
底土野営場も設備が充実していて、よいキャンプ場だったのですが、こちらの八丈プラザ公園もなかなかよいとのこと。
八丈プラザ公園キャンプ・BBQ場 | 八丈島観光協会
どれどれ。
いい!すごくいいよ!
なんせロケーションがいいよ。
八丈富士がこれでもかってくらいきれいに見えるよ。
底土野営場は、底土港から近いためかかなり混んでいたのですが、こちらは結構空いていて、広々と使うことができました。
トイレも炊事場もきれいです。
ただ、シャワーがないのが残念。
少し離れた場所に温泉がいくつかあるので、バスをうまく使って温泉に入るのがおすすめです。
本当に気持ちいいキャンプ場で、ずっと居たくなりますが、
テントを張って、いざ三原山へ。
三原山登山
<とき>2019年05月02日
<天気>晴れ
<行程>
09:40 八丈プラザ公園
11:40 NTT中継所
12:30 防災無線中継所
12:35 三原山山頂
14:20 硫黄の道分岐
14:30 硫黄沼
14:45 唐滝
15:30 樫立登山口
コースはこちらを参照しました。
09:40 八丈プラザ公園
八丈プラザ公園を出発して、しばらくは舗装路を歩きます。
天気がよくて気持ちいい日です。
道の脇に野いちごがたくさんなっていました。
おいしそう。小さい頃はたくさん摘んで食べたな。
一瞬ぎょっとしました。
なにこれ?
ゴキブリ?
でかい…というか太い…。
調べたら、サツマゴキブリという種類のようです。
きれいな花もたくさん咲いています。
「島酒の碑」です。
「丹宗庄右衛門が流されて来た時、島では穀類から酒を造ると、飢饉を招く心配があるので、禁酒令が敷かれていた。
そこで彼は穀類でない薩摩芋から造る故郷の焼酎製造法を伝えたので、酒に飢えていた島民から大変に感謝された。
八丈島には現在6軒もの焼酎製造元があり、本土にまで出荷しているが、この碑はその由来を記して、流人の功績を永く後世に伝えようとしたものである。」
看板より
八丈島には、多くの人が様々な罪で流されました。
もちろん罪人が多かったのですが、政争や権力争いなど理不尽な理由で流された人もいたようです。
流人の中には、丹宗庄右衛門のように、産業や学問、文化の面で島に大きく貢献した人々も多いのです。
八丈島を歩いていると、このような洞窟にたくさん出くわします。
第二次世界大戦の末期、アメリカ軍が日本本土へ迫ったとき、八丈島は本土防衛の最前線に立たされました。
これらの洞窟は、アメリカ軍の侵攻に備えて造られたものだそうです。
三原山山頂の方向へ進みます。
舗装路はもう少し続きます。
三原山山頂が見えてきました。
11:40 NTT中継所
振り返ると、八丈富士が。
頂上はうっすら雲に覆われています。
この状態だと、頂上からは何も見えません。
昨日のうちに登っておいてよかったです。
自然道へと入っていきます。
階段が続きます。
イモリ発見!
八丈小島が見えてきました。
藪っぽくなっている場所もあります。
尾根に出ました。
振り返ると、八丈富士と八丈小島に同じように雲がかかっています。
面白い光景です。
眼下に森が広がっています。
頂上付近にある防災無線中継所が見えてきました。
12:30 防災無線中継所
三原山山頂まではもう少しです。
12:35 三原山山頂
標高700m。
よく登ってきました。
頂上は結構せまいです。
少し休憩したら、次は硫黄沼と唐滝を目指します。
14:20 硫黄の道分岐
ようやく硫黄の道に出ました。
途中、少し道に迷いましたが、戻って正しいルートに着きました。一安心。
ここを上がって行ったところに、硫黄沼と唐滝があります。
川沿いの気持ちのいい道を進んでいきます。
硫黄沼と唐滝
14:30 硫黄沼
細い小道を抜けると…
現れる硫黄沼。
名前のとおり、硫黄成分が含まれているそうで、気象条件によって様々な色に見えるようです。
硫黄の色だったり、エメラルドグリーンだったり…。
この日は至って普通の沼の色。
奥の方には、硫黄滝と呼ばれる滝が見えます。
沼にはイモリがいました。
唐滝を目指します。
小さな沢を超えます。
水が澄んでいて、きれいな沢です。
唐滝に着く手前で女性4~5人のグループとすれ違います。
「こんにちは!」と言うと、
女性たちはなぜだか笑うのをこらえている様子。
冷静に自分の姿を見てみると、日よけをつけた帽子にサングラス。
半ズボンに真っ青なハイソックス。
そして、DAIGOみたいな指先が空いたグローブ。
まあ分かる。確かに変態だね。
14:45 唐滝
八丈島内で最大の滝で、36mの落差があります。
太陽の角度の具合がちょうど良くて、虹が出ていました。
緑のコケに水がかかっている様子は、今までみた滝で一番きれいだったと思います。
しぶきも気持ちいい。
夢中で写真を撮ります。
帰りは、川沿いを歩いて、樫立登山口に出ました。
この川沿いの道は、歩きやすくて本当に気持ちがよかったです。
15:30 樫立登山口
ふれあいの湯
樫立登山口について、そのまま歩いて「ふれあいの湯」へ。
ふれあいの湯
八丈島は、意外と温泉がたくさんあって、7つもあるそうです。
今回訪れた「ふれあいの湯」は、建物に八丈島の杉やヒノキを使用していて、大浴槽もヒノキ造りとなっています。
露天風呂もあっていい湯でした。
登山の後の温泉は最高ですね。
ただ、私が行ったときは人気の温泉だからなのか、人でいっぱい。
休憩スペースもたくさん人がいたので、飲み物を買ってバス停に移動します。
ゆっくり入りたい人は、平日に行くか時間をずらすのがいいかもしれません。
バスを待っていると、バス停にはもう一人若い男性が。
話しかけてみると、彼も登山目的で八丈島に来たとのこと。
どこに登ったのかと聞いたら、この日は同じ三原山に登っていました。
彼は「稲葉」から「御幸池」を経て三原山へ登るコースを上がったということでした。
聞くと、コースの3分の1ほど進んだところで道がなくなり、藪漕ぎして、膝くらいまで水に浸かりながら進んだそうです。
沢沿いに歩いてなんとか三原山に着いたといっていました。
実は、私も次の日にそのコースから登ることを考えていました。
地図上で点線で示されているものの、ネット上に情報がなく、どうしようかと悩んでいたのです。
彼の話を聞いて、即中止することに決めました。
彼とお別れをして、バスを降ります。
島内にある100円均一に寄ってみることにします。
お菓子を見ていると、子ども(地元の子ども?観光客の子ども?)が近寄ってきて、
「ここのコーナーは2個で100円!
ここは4個で100円!
何も書いていないのが1個で100円だよ!」と教えてくれました。
それを見ていた子どものお母さんは苦笑いで、こっちを見ています。
レジに並ぶと、さっき話しかけてきた子どもの弟らしき子が前にいました。
手には、虫とり用の網を持っています。
目が合うと、にやっと笑い、網を私の頭にかぶせてきました。
あっ…どうしよ。
「つかまっちゃった」ってふざけるのも違うし、こらっ!て注意するのも違うし…
どうぞこの子のお母さんが気付く前に、網を外してくれますように。と願っていると、
お母さんがゆっくりこちらを振り返り、がくがく震えています。
「気にしないで。」と言って笑顔を作って、店を出たのですが、未だに正解が分からずにいます。
藍ヶ江水産
八丈プラザ公園に戻る前に、どこか美味しい店ないかなあとブラブラしていると、こんなお店が。
お店の名前は「藍ヶ江水産」。
八丈島 藍ヶ江水産では八丈島のくさやを販売しております
クサヤを加工販売しているお店らしいのですが、食堂もやっていて、八丈島の海産物を楽しむことができます。
ふらっと入ったお店なのですが、これがめっちゃ美味しかったのです。
八丈島に来たら、ぜひ行ってほしいお店です。
脂が乗って美味しかった。
これは、海藻ラーメンだったかな。
なつかしい音楽がかかっているのも楽しいです。
お腹を満たして、八丈プラザ公園へ。
ちょうど日が暮れようとしているところでした。
八丈富士のシルエットがきれいです。
テントに潜り込んで就寝です。
次の日は、八丈島の温泉をバスで巡る旅です。