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登山?トレッキング?ハイキング?この違いを解説!あなたのやっている活動はどれ?

こんにちは。

 

「登山」や「トレッキング」、「ハイキング」など、自然の中を歩くアクティビティを示す言葉は意外とたくさんあります。
今日は、それらの言葉の違いを整理して解説してみたいと思います。
そして、自分のやっている活動が何に該当するのかを考えていきます。

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今やっている活動を話すとき、説明に困る

私は最近「島×ロングトレイル」というテーマで、色んな島をめぐって歩いています。
自分でも風変りなことをしている自覚はあるのですが、人に説明するときに毎回戸惑うのです。
例えば、こんな感じです。

 

友だち「休日何やっているの?」
私  「登山だよ。」(説明が長くなるので、こう答えることが多い)
友だち「え、じゃあ、富士山とか登ったことあるんだ!」
私  「いや、ないよ。」
友だち「…じゃああれだ百名山とか。」
私  「百名山は10座くらいかな。」
友だち「…ごめん、じゃあどこ行ってんの?」
私  「色んな島行って歩いてる。」
友だち「島に山があるの?」
私  「山も歩くし、海沿いとか舗装路あるくこともあるよ。」

 

このあたりになったら、もう友だちも私も表情が曇り始めます。
「登山」という言葉を使うと、どうも話がかみ合わないことが多く、説明していて違和感があったのです。
自分の活動をきちんと説明するために。何がぴったりな言葉なのかと考え始めました。

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「野山を歩く」ことを示す言葉にはどのようなものがあるか

それでは、「「野山を歩く」ことを示す言葉にはどのようなものがあるでしょうか。
調べてみると、以下のような言葉が見つかりました。

 

  • 登山
  • トレッキング
  • ハイキング
  • ピクニック
  • バックパッキング

 

それでは、1つずつ言葉の定義を確認してみましょう。
辞書によって少しずつ定義が違うので、そこはご了承いただければと思います。

 

「登山」とは

「登山」とは「山に登ること」とあります(登山(とざん)とは - コトバンクより)。
そのままですね。
一概には言えませんが、多くの場合「登頂すること」が1つの目的になっているように思います。

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「トレッキング」とは

「トレッキング」は以下のように定義されています。

 

「高山の山麓(さんろく)を徒歩で旅行すること。山歩き。」
トレッキングとは - コトバンク

 

山麓は、山地と平地との境界部を示します。
つまり、トレッキングのフィールドは山周辺なのだけど、山を登ることや登頂などを目的にしていません。
結果的にトレッキングの過程で登頂することはあり得ますが、それが目的ではなく、あくまで山麓を歩きましょうというアクティビティです。

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「ハイキング」とは

「ハイキング」は以下のように定義されています。

 

「山野・海辺などを自然を楽しみながら歩くこと。」
ハイキングとは - コトバンク

 

「登山」や「トレッキング」は、山もしくは山麓がフィールドだったのですが、「ハイキング」のフィールドはもう少し広くて、山野だけでなく海辺まで含めた自然です。
ですから、より広い概念と言えます。
また、多くの定義の中で「ハイキング」は「楽しむ」という言葉が入っているので、娯楽的な要素が強い感じがします。
ちなみに、ドイツ語の「ワンデルング」はほぼ同義語で使われています。

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「ピクニック」とは

「ピクニック」は以下のように定義されています。

 

「野山に出かけて遊んだり食事をしたりすること。野遊び。遠足。」
ピクニックとは - コトバンク

 

ピクニックのフィールドは、ハイキングとほとんど同じですが、ハイキングと違うのは「歩く」ことを目的としていません。
さらに、ピクニックはそこに「食事」の要素が入ってきています。

 

定義にあるように、「遠足」が一番イメージしやすいかもしれませんね。
みんなで野山に出かけて、お弁当広げてそこで遊ぶという感じでしょうか。

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 「バックパッキング」とは

「バックパッキング」は以下のように定義されています。

 

バックパックを背負って、山野を徒歩で旅したり、海外を旅行したりすること。」
バックパッキングとは - コトバンク

 

バックパッキングのフィールドは大自然や世界ということなので、一番概念は広いです。
バックパックを背負う」ということが大前提で、徒歩の要素も入っているようですが、必ずしも徒歩でないとダメというわけでもなさそう。
「1960年代の米国で、ベトナム戦争や環境破壊などへの憂いから、自然への回帰を志して生まれた旅の形式だった。」ということなので、思想も大きく関わっています。

 

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ロングトレイル」とは

では、「ロングトレイル」とはいったい何なんでしょうか。
登山?トレッキング?ハイキング?バックパッキング?どれに該当するのでしょうか。
ロングトレイル」は次のように定義されています。

 

ロングトレイルとは、「歩く旅」を楽しむために造られた道のことです。登頂を目的とする登山とは異なり、登山道やハイキング道、自然散策路、里山のあぜ道、ときには車道などを歩きながら、その地域の自然や歴史、文化に触れることができるのがロングトレイルです。」
日本ロングトレイル協会−設立について

 

つまり、「ロングトレイル」というのは、あくまで「道」を示すものであって「活動」を示すものではありません。

 

登頂を目的としないことや、フィールドがかなり幅広いこと、そして楽しむことが目的とされていることから、「ロングトレイル」を歩く活動は「ハイキング」が一番近いと思います。
実際、「ロングトレイル」のような長距離歩道を歩く活動は、「ロング・ ディスタンス・ハイキング」と呼ばれることが多いようです。
Hiker's Depot|ハイカーズデポ » 五国 Long Distance Hiking Journal Part 3 〜構想とトレイル紹介より

 

結局、今やっている活動は何なのか

結局、私が今やっている活動は何なのかを考えてみます。
主にやっている活動は、こんな感じです。

www.gojikitakubu.com

www.gojikitakubu.com

 

いろんな島を訪れて、山はもちろん、海辺やときには舗装路も歩きます。
対象とするフィールドは結構広いのですが、自然の中を歩くことを目的としています。
山頂に立つこともあるのですが、それが一番の目的というわけではありません。

 

上記の理由から、私がやっている活動は「ハイキング」が一番近いように思います。
そして、それが「ロングトレイル」のような長距離の場合は「ロング・ ディスタンス・ハイキング」ということになります。

 

まとめ

今回は、登山やトレッキング、ハイキングなどの言葉を整理して解説しました。
私のやっている活動は「ハイキング」に該当するということが分かって、少しすっきりしました。

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これからは、友だちには「ハイキングしてるよ」と説明しようと思います。
くれぐれも「島で「ロング・ ディスタンス・ハイキング」してるんだ」と口走って、再び友人を困惑させないように注意したいです。