私が初めて長い自然道を歩いたのは、2013年の「KOBE六甲山縦走大会」だと思います。
須磨浦から宝塚までの56kmを1日で歩きとおす大会です。
早朝に出発して、着いたのは21時過ぎだったでしょうか。
着いたときには、膝ががくがくでもう一歩も歩けませんという感じでしたが、なんだかやりきった感覚がありました。
それから、「ロングトレイル」というものを知って、長い距離を歩く旅に興味がわき、少しずつ情報を集めるようになりました。
「ロングトレイルに行きたいけど、どのコースがいいだろう?」
そう思っている人に向けて、これまで集めた情報を紹介していきます。
次はどのロングトレイルに挑戦するのか、ぜひ参考にしていただければと思います。
ロングトレイル探しにおすすめのサイト
まずは、サイトからです。
「日本ロングトレイル協会」
グーグルで「ロングトレイル」と打てば、このサイトがでるので、紹介するまでもないかもしれません。
加盟トレイルの公式ページが紹介されていて、正直ほとんどの情報はこのサイトで事足りると思います。
ただ、有名なトレイルでも加盟していないものがいくつかあるので、そのようなトレイルは他の媒体で情報を集める必要があります。
私が最初に見たときは、現在ほど加盟トレイルが多くなくて、もう少しさみしい感じでしたが、最近加盟トレイルが増えてきました。
整備中・計画中トレイルも多数あって、今後も増えていくことが予想されます。
「TRAILS」
トレイルで遊ぶことに魅せられた人々がつくっているWEBマガジン。
日本のロングトレイルはもちろん、海外のロングトレイルも紹介されています。
旅の詳細が掲載されているので、ロングトレイルに出る前にチェックすればかなり役立つと思います。
また、ロングトレイルを歩くために役立つ道具も多く紹介されています。
パックラフト(パッキングできるいかだのようなもの)を使って、ロングトレイルと川下りを組み合わせた旅なども紹介されていて、新しい遊び方を教えてくれるサイトです。
「安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター」
「安藤百福(あんどう ももふく)」さんという名前を聞かれたことがある方もいるでしょう。
カップヌードルで有名な「日清食品」の創業者です。
その日清食品がどうして関係するかというと、日清食品は現在、アウトドア活動、その中でもロングトレイルの普及に力を入れているのです。
このサイトでは、ロングトレイルに関する研修や講演、体験イベントの募集をしていますので、ロングトレイルについて直接人から学びたい人にはよいかもしれません。
注目したいのは、2018年度より始まった「JAPAN TRAILプロジェクト」です。
これは、日本列島の北端から南端まで、列島を貫く一本道をつくるというものだそうです。
これが実際に完成したら、本当にすごいですよね。
ニュージランドの「テ・アラロア」のような壮大なトレイルができるのでしょうか。
なお、安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センターの事業報告書はこちらから見ることができます。
ロングトレイルの作り手側の話も読めたりして面白いです。
事業報告書 | 安藤百福記念 自然体験活動指導者養成センター
ロングトレイル探しにおすすめの本
次に、ロングトレイル探しにおすすめの本を紹介します。
少し情報が古いものもあるので、実際にロングトレイルを歩くときは各トレイルの公式ホームページなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
「PEAKS 特別編集 日本のロングトレイル」

PEAKS 特別編集 日本のロングトレイル (エイムック 2686)
- 作者: PEAKS編集部
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2013/08/27
- メディア: ムック
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2013年に発行された「PEAKS」の雑誌。
日本のロングトレイルについて、人気の20コースが紹介されています。
「日本ロングトレイル協会」のサイトに掲載されていない、「熊野古道」、「京都一周トレイル」、「ダイヤモンドトレイル」、「六甲全山縦走路」などが載っています。
古い情報になりますが、雰囲気は十分に分かりますし、どういうペースで歩き、どこに宿泊するかなどの情報は役立つと思います。
「別冊PEAKS シェルパ斉藤の厳選トレイルガイド」
こちらも「PEAKS」の雑誌で、2012年に出版されたものです。
シェルパ斉藤という紀行作家の方が、実際にあるいたトレイルのうち、BEST 25を紹介しています。
「ロングトレイル」、「山岳トレイル」、「島トレイル」、「古道」、「長距離自然歩道」というテーマに分けて、幅広いロングトレイルが紹介されているので、読んでいるだけでも面白いです。
ちなみに、シェルパ斉藤さんは、2019年に「ニッポン10大トレイル」という本も出しています。
自分の行きたいロングトレイルがこちらの本に入っている場合は、最新の情報が載っていると思うので、こちらの方がよいかもしれません。
「ワールド・トレイルズ 世界は歩いてみたい「道」にあふれている」

ワールド・トレイルズ 世界は歩いてみたい「道」にあふれている
- 作者: GESTALTEN,ゲシュタルテン,ロバート・ムーア,橋本夕子
- 出版社/メーカー: グラフィック社
- 発売日: 2019/04/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
この記事では、日本のロングトレイルを紹介するという趣旨なので、この本はおまけです。
この本では、世界有数のトレイルが32ルート紹介されています。
きれいな写真とともに、地図や見どころ情報が掲載されています。
写真は本当に美しくて、パラパラとめくるだけでも楽しくなれる本です。
世界にはこんなトレイルがあるのかと驚くこと間違いなしです。
ロングトレイル探しにおすすめのイベント
先日参加してみて、面白いイベントがあったので紹介します。
「LONG DISTANCE HIKERS DAY 2019」
おすすめのサイトの項目で紹介した「TRAILS」と「HighlandDesigns」が共催したイベントです。
ロングトレイルを歩いたハイカーが、リアルな旅の体験を発信し情報交換できることを目的に2016年にスタートし、2019年で4回目となりました。
私みたいにまだロングトレイルをそんなに歩いたことがない人でも気軽に参加できます。
国内のロングトレイルはもちろん、海外のロングトレイルについても、実際に歩いたハイカーから生の情報を聞くことができます。
例えば、2019年の「LONG DISTANCE HIKERS DAY 2019」は、次のような演題でした。
- 日本のロング・ディスタンス・ハイキングの現在
- 日本のロング・ディスタンス・ハイキングの未来 -みちのく潮風トレイルの可能性
- ハイカーのリアルトレイルトーク -ロング・ディスタンス・ハイキングの旅に出ると決めた瞬間
- ロング・ディスタンス・ハイキングのカルチャー
- NEW YEAR TOPICS- for Long Distance Hiker- など
私はニュージランドの「テ・アラロア」について話を聞くのが目的で参加しました。
全長3000km、所要は約4か月のかなりハードで、壮大なトレイルです。
実際に歩いているときにどんなことが起きて、どんな気持ちになったか。
そして、歩きとおしたときの感想など。
実際に歩いた人からしか聞けないリアルな情報が得られたので、参加してよかったと思います。
また、国内外のロングトレイルに関する地図や書籍も置いていて、情報集めには打ってつけなイベントです。
まとめ
月刊情報誌「日経トレンディ」の「2013年ヒット予測ランキング」で、第1位が「日本流ロングトレイル」だったそうです。
爆発的なヒットがあったかというと少し疑問が残るところですが、日本ロングトレイル協会の加盟トレイルは少しずつ増えていますし、2018年度より始まった「JAPAN TRAILプロジェクト」を見ていると着実に盛り上がりを見せているように思います。
今後も日本のロングトレイルがもっと盛り上がっていけばいいなあと思います。
この記事が情報集めに少しでも役立てば幸いです。
しっかり情報を集めて、安全で最高に楽しいロングトレイルにしましょう!