こんにちは。
「アウトドアで快適に眠りたい!」
キャンプをする人は必ず一度は考えることだと思います。
簡単そうですが、これが中々奥が深いのです。
今回は、快適な眠りを求めて「スリーピングマット」を見直しました。
ウルトラライトハイキングを実践しようという私が、なぜNEMO(ニーモ)のマット「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」を選んだのかをお話していきます。
- これまでのスリーピングマットを探す旅
- もう一度スリーピングマットの条件を見直す
- 条件にあったスリーピングマットの候補
- 選んだのは…「NEMO(ニーモ)/テンサーレギュラーワイド レクタングラー」
- まとめ
これまでのスリーピングマットを探す旅
実は、今回は購入したNEMO(ニーモ)「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」は3代目のスリーピングマットです。
初代 :Therm-a-Rest(サーマレスト)「プロライト」
2代目:Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」
初代の「プロライト」は自動膨張式マットレスの中で、サーマレストの中では最も軽量でコンパクトなモデルです。
スペックはこんな感じです。
サイズ:51×119cm
重量 :350g
厚さ 2.5cm
R値 2.4
「プロライト」はかなりバランスのよい商品なのですが、ウルトラライトハイキングを実践するにあたって、もう少し軽量化できないかということで2代目を探し始めました。
クローズド・セルはかさばるので、300g以下の「エア注入式」または「自動膨張式」のスリーピングマットを探すことにしたのですが、これが中々見つかりません。
あれこれ探してようやく見つけたのがTherm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」。
サイズ 51×119cm
重量 170g
厚さ 6.4cm
R値 2.3


その重さはなんと170g(スモールサイズ)
クローズド・セルを除いて、200g以下に抑えているのは私が知る限りでこのモデルだけです。
「ネオエアーウーバーライト」を購入してさっそく試してみました。
「ネオエアーウーバーライト」は間違いなく軽量コンパクトで、ウルトラライトハイキングには強い味方になると思います。
保温性もばっちりで3シーズンに対応しています。
しかし、少し気になる点も。
高さはあるけど身幅が広くないので、マットの上で寝返りを打つのが少し難しいのです(これはあくまで個人的な感覚です)。
寝返りをよく打ったり、横向きで寝たりする私には残念ながら最適とは言いにくい…
というわけで、スリーピングマット探しの旅はふりだしに戻ってしまいました。
もう一度スリーピングマットの条件を見直す
もう一度スリーピングの条件を見直してみることにしました。
これまでは、軽さを重視して選んでいたのですが、今回は快適性を重視して選んでみたいと思います。
快適性の高いモデルをピックアップし、その中からより軽いものを選ぶという戦略でやっています。
私にとってスリーピングマットの「快適性」とは何でしょうか。
それは、マットのスペース、特に横幅だと考えました。
「ネオエアーウーバーライト」を使って分かったのは、私は寝相がよくないということです。
寝ている間に寝返りをよく打つし、横向きに寝ることも多いです。
そこで快適な睡眠を得るために、幅が広く、ある程度自由に動けるスリーピングマットを探すことにしました。
スリーピングマットの多くは、横幅が50cm程度に作られています。
成人男性の肩幅の平均が46cmくらいと言われているので、寝相の良い人はぴったりと収まりますが、寝相の悪い私はそうはいきません。
では、どれくらいの大きさがあればいいでしょうか。
昔から「起きて半畳、寝て一畳」という言葉がありますよね。
「人間が必要な広さは、起きている時が半畳で、寝ても一畳あれば足りる。
贅沢 (ぜいたく) は慎むべきであるという教え。」
起きて半畳寝て一畳(おきてはんじょうねていちじょう)の意味 - goo国語辞書
人間寝るのに一畳あれば十分だという昔の人の教えを参考にしてみることにしました。
家の畳のサイズを測ってみます。
横が88cm、縦が175cmです。


寝転んでみると、横幅はかなり余裕です。
「プロライト」(横幅51cm)と比べればその広さがよく分かります。
これだけあれば、十分寝返りが打てます。
畳を使って、横幅を80cm、70cmというように少しずつスペースを狭めて試してみます。
胸に手を組んで、肘が落ちないようにするには最低でも60cmは必要でした。
というわけで、横幅が「60cm以上」を条件とします。
横幅が決まったところで、次はスリーピングマットの種類を決めたいと思います。
スリーピングマットは大きく3種類に分けられます。
- クローズド・セル
- 自動膨張式
- エア注入式
私の好きな寝心地の、自動膨張式 > クローズド・セル > エア注入式 です。
まずは「自動膨張式」で幅60cm以上のものを探します。
これ意外と見つかりません。
サーマレストで1つ見つかったので紹介すると「プロライト」のLサイズ。
サイズは63×196cm。横幅は申し分ないけどちょっと縦が長い。
そして、重さは690g。
さすがにこれは重いです。
仮にもウルトラライトハイカーを目指す身なのであきらめます。
次に、「クローズド・セル」。
これに関しては60cm以上のものが見つかりませんでした。
色々さがして、「山と道」で「UL Pad 15+」というスリーピングマットにたどり着きます。Lサイズは175cm x 50cm x 1.3cm、198g。
これを2枚並べて寝たら、かなり広いし重さも400g切るぞ…これだ!
と思ったのですが、どう考えてもこのマット2枚はかさばり過ぎます。
しかし、ここであきらめる私ではありません。
そういえば、ホームセンターに銀マット売っていたよなあと思いだしたのです。
さっそく行ってみるとなんと、横幅60cmで厚みも適当な銀マットがあるではありませんか。
手にとると…
で、でけぇ。すこぶるでけぇのです。
そもそもザックに入らなそうだし、外付けも厳しそう。
ということで、クローズド・セルはあきらめます。
最後に「エア注入式」。
幅60cm以上のモデルがいくつか見つかったので、次の項で紹介します。
条件にあったスリーピングマットの候補
幅60cm以上の「エア注入式」のモデルをピックアップしました。
※クライミット「スタティックV2」は横幅58.4cmですが、条件に近かったので候補に加えました。
△mont-bell(モンベル)/U.L. コンフォートシステム エアパッド ワイド 150
△KLYMIT(クライミット)/スタティックV2
△SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)/イーサーライトXT インサレーティッドマット
△NEMO(ニーモ)/テンサーレギュラーワイド レクタングラー
mont-bell(モンベル)/U.L. コンフォートシステム エアパッド ワイド 150
「優れた保温性・快適性を備え、超コンパクト収納サイズを実現した空気注入式のパッドです。
【重量】533g(545g)
【サイズ】長さ150×幅60×厚さ7cm」
上記HPより
KLYMIT(クライミット)/スタティックV2
「KLYMIT®の代表的なV字型空気室のデザインを踏襲しつつも、表裏で生地の厚さを変えることで軽量化を果たした意欲作「スタティック V2」。
サイズ 使用時/約183×58.4×6.4cm
重量 約463g」
上記HPより
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)/イーサーライトXT インサレーティッドマット(レクタンギュラーレギュラーワイド)
「シートゥサミットで最軽量、最厚、最も静かなフルサイズのエアスプラングセルマット。
レクタンギュラーレギュラーワイド
重量 600g
使用時サイズ 183×64cm
厚さ=10cm、R値=3.2」
上記HPより
NEMO(ニーモ)/テンサーレギュラーワイド レクタングラー
「超軽量かつ小さな収納サイズからは想像できないほど、静かで快適な寝心地を提供するスリーピングパッドです。
本体重量 460g
幅 64㎝
長さ 183cm
厚さ 8cm
R値 1.6」
テンサーレギュラーワイド レクタングラー・NM-TS-RWR(スリーピングパッド) NEMO Equipmentニーモ・イクイップメント公式サイト|イワタニ・プリムス株式会社
選んだのは…「NEMO(ニーモ)/テンサーレギュラーワイド レクタングラー」
この4つはどれも魅力的な商品ですが、最もスペースが広く、最軽量なNEMO(ニーモ)の「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」に決めました。
また、「スペースフレーム™️バッフル」というシステムによって、エアマット特有のフワフワとした寝心地を排除したというのも決め手となりました。
こればっかりは実際に寝てみないと分からないですけどね。
R値が1.6と少し低めであることが気になりましたが、最低気温が10℃以下のキャンプはあまりやらないし、テントの床にアルミシートを敷いているので保温性は問題ないと判断しました。
まとめ
今回は、NEMO(ニーモ)のマット「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」を選んだ経緯についてお話しました。
実際、マットを「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」に変えることで、重量はどれくらい変わるでしょうか。
初代の「プロライト」と比較してみます。
「プロライト」旧モデル)の重さが「324g(実測)」。
「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」の重さが「460g」。
「324g」-「460g」=「-136g」
逆に「136g」も重くなってしまいました。
ここで、増えた重量はどこかで削らないといけないですが、重量が少し増した代わりに、寝心地はアップすると期待しています。
「テンサーレギュラーワイド レクタングラー」の使い心地はまたレビューします。