北海道の北の先に位置する利尻島。
まん丸の形をした島の中央に、標高約1700mの利尻山があり、
島全体がひとつの山のような形をしています。
今回は、この利尻山(利尻富士)に登るために、はるばる利尻島へとやってきました。
それでは、利尻島に登った様子をレポートしていきましょう。
利尻山(利尻富士)登山の概要
<とき>2019年09月
<天気>晴れ
<距離>13.2km
<行程>
05:00 鴛泊登山口
06:50 6合目 第1見晴台
08:00 第2見晴台
08:20 長官山
08:40 利尻山避難小屋
09:20 9合目
10:30 利尻山(利尻富士)頂上
15:10 鴛泊登山口
コースはこちらを参照しました。
利尻山(利尻富士)登山の詳細
朝焼けがきれいです。
鴛泊登山口に向かいます。
05:00 鴛泊登山口
鴛泊登山口に着きました。
トイレを済ませてさっそく出発です。
登山口の標高が約200mで、頂上が1700mほどあるので、1500mほど登らなければいけません。
1500m登るのはかなりハードな山旅になりそうです。
これは、足裏についた種子を落とすための洗い場。
利尻島に他の島の雑草の種子を持ち込まないように、靴底に付着した種子や土を落としてから入山するようになっています。
生態系を守るために徹底されています。
静かな森に入っていきます。
朝の森は特に空気がきれいで好きです。
日本名水百選の「甘露泉水」。
甘露ということなので甘いのかも。
水分補給したい人はこの水を汲んでいくのがいいと思います。
休憩スペースがあります。
ピクニックでゆっくりごはんを食べるのも楽しいだろうなあと思います。
今回は、時間があまりないので、少し休憩して先を進みます。
少しずつ景色が広がってきました。
目の前に見えているのが、「礼文島」。
去年、北端から南端まで歩いた島です。
利尻島とくらべると標高はかなり低いのですが、バリエーションの富んだトレイルを楽しむことができました。
なにより、「花の浮島」と呼ばれるだけあって、花が咲き乱れてとてもきれいです。
そのときの様子はこちら。
見上げると、利尻山の山頂が。
まだまだ先ですが、頂上は晴れているようなので、眺望は期待できそうです。
利尻山は、日本百名山の1つというだけあって、登山道はきれいに整備され、とても歩きやすいです。
06:50 6合目 第1見晴台
ここからの景色は最高です。
緑がきれいに広がっています。
08:00 第2見晴台
第2見晴台に到着。
このあたりから霧が濃くなりはじめ、展望はほとんどありません。
08:20 長官山
ちょろちょろ動くやつがいたので、何だろうと思ってみていると、リスでした。
調べてみると、利尻島にはシマリスがいるようです。
あんな小さな生き物がこんな寒い地方の冬を乗り切るのかと思うと、動物のたくましさを感じます。
日が当たらないので、少しずつ寒くなってきました。
結構しっかりした造りで、中も広いです。
ロフトのような構造で快適に泊まれそうですが、この避難小屋はあくまで緊急用。
宿泊用やご来光のための利用は禁止されています。
トイレブースがあったので、ここで少し休憩していきます。
利尻山には、トイレはなくトイレブースのみあります。
プライバシーは保たれるのですが、携帯トイレを持参しないといけません。
男性は、ペットボトルを利用するケースが多いみたいですが。
避難小屋から少し進むと、霧が晴れました。
頂上がかなり近づいてきています。
09:20 9合目
また、少し霧。
木の枝の伸び方がおもしろいですね。
どうやら雲の上へと来てしまったようです。
赤土が露出していて、所々崩落しています。
すごい迫力。
日陰には雪がうっすら残っています。
頂上まであと1歩。
ローソク岩。
あの先が本峰。
この社があるのは北峰(1719m)で、実際は本峰(1721m)の方が2m高くなっています。
本峰のルートは崩壊しているため、社のある北峰が頂上とされています。
頂上に着くと、うそのように晴れ渡りました。
遠く稚内方面が見えます。
実はこの利尻山は、「白い恋人」のパッケージの山です。
ごはんを食べながら景色を堪能します。
頂上で食べるごはんはやっぱり最高。
スープが身体にしみわたります。
ローソク岩はどの角度から見ても迫力があります。
十分休憩して体力が戻ったので、ぼちぼち下山します。
9合目のトイレに入って出ようとしたら、なぜかカギが開かない…。
えっ。
何度もカギを回すけど、ダメ。
大声で呼んでも、外にいる仲間の反応はなし(近くにいたけど、風の音で全く聞こえなかったらしい)。
うそだろ。
あせって扉に体当たりするも、跳ね返されるだけ。
外の仲間に電話しても、みんななぜか圏外。
泣きそうになって、ダメ元でもう一度だけカギを回したらすんなり出られました。
みんなに話したら大笑いされました。
標高の高いトイレで連休を過ごす羽目になっていたかと思うとぞっとします。
森に戻ってきました。
頂上も気持ちいいけど、やっぱり森の中をゆっくり歩くのが好きだな。
15:10 鴛泊登山口
登山口まで戻ってきました。
往復10時間のハードな登山でした。
「食堂さとう」で海藻ラーメン
鴛泊港まで戻ってきました。
フェリーの時間までもう少しあるし、お腹もすいたので、鴛泊港近くの「食堂さとう」でラーメンを食べることにしました。
頼んだのは、海藻ラーメンでホタテをトッピング。
いろんな海藻がたくさん入っていました。
出汁がきいたあっさりスープで、なかなか美味しい。
あれが、先ほど登った利尻山。
こうやってみると、きれいな三角でかっこいい形をしています。
よくあんなところまで登ったなあと思います。
鴛泊港近くにある「ペシ岬」。
本当は登りたかったのですが、もうその体力は残っていなかったので、下から見上げることにします。
フェリーに乗り込むと、ちょうど夕暮れでした。
船からみた夕焼けは本当にきれいでした。
利尻島まとめ
今回は、利尻山(利尻富士)に登るために、利尻島へとやってきました。
幸い天候にめぐまれ、頂上まで行くことができたし、そこからの景色も最高でした。
最近は標高の高い山にいくことが少なくなってしまったのですが、やっぱり標高の高い山からしか見えない景色ってあるんだなと改めて思いました。
今回は弾丸の旅になってしまったので、次来れたら、利尻山のふもとでゆっくりキャンプでもして、姫沼なんかも巡ってみたいです。