今回は、「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」の紹介です。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)を買った経緯や良い点、ちょっと気になる点などを説明していきます。
- なぜSolo Stove Lite(ソロストーブライト)を買ったのか
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)の概要
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)の基本スペック
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)を実際に使ってみる
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)のグッドな点
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)のちょっと気になる点
- ウッドストーブの他の候補
- まとめ
なぜSolo Stove Lite(ソロストーブライト)を買ったのか
そもそもなぜSolo Stove Lite(ソロストーブライト)を買ったのか?
これは私のハイキングのやり方が関係しています。
今私は「島×ロングトレイル」というチャレンジをしています。
全国各地の島をめぐっていて、飛行機を使うことがよくあります。
そして、飛行機にはガス缶が持ち込めないのです。
大きな島であれば、登山用品店があったりするので、そこでガス缶を調達することは可能です。
実際、屋久島などのトレッキングが人気の島では空港内で販売しています。
しかし、ほとんどの島では、登山用品店などはなく、そもそもガス缶を売っていません。
仮に登山用品店があったとしても、そこに向かってガス缶を購入する時間とお金がムダだなあと感じていました。
ガス缶は飛行機に持ち込めない。
だけど、温かいごはんは食べたい…。
そんなことを考えながらネットで見つけたのが「エスビット」。
「エスビット」の製品「ポケットストーブ・スタンダード」は、折りたたみ式でポケットにもしまえるコンパクトなストーブです。
固形燃料を使うストーブで重さは170g。
これ…いいじゃん!
さっそく登山用品店に実物を見に行く。
手に取ってみると少し重いけど、まあ許容範囲です。
店員さんが声かけてくれて「ストーブお探しですか?」
これこれこういう理由でストーブを探していて、このエスビットがいいと思うんです、というと店員さんの顔色が少しずつ変わっていきました。
「固形燃料は、飛行機に持ち込めないかと…。」
次は私の顔色が変わっていきます。
よくよく聞くとガス缶だけでなく液体燃料、固形燃料なども飛行機では運べないとのこと。
これ…だめじゃん!
そして、店員さんが「これなら飛行機に持ち込めますけど…。」
と持ってきていただいたのが「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」です。
ウッドストーブと呼ばれるもので、枯れ枝や枯葉を燃料としたストーブです。
「これだったら飛行機に持ち込んで、現地で枯れ枝や枯葉を探せば湯を沸かせますよ。」
絶対これだ…。
ウッドストーブは他にもいくつかあったのですが、コンパクトで軽量だったのは、この「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」。
さっそく購入して使ってみることにしました。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)の概要
Solo Stoveとは?
「アウトドアの愛好家であったジェフは、限られた装備の中で環境に優しく、効率の良い、軽くて丈夫なストーブが無いものかと色々探しましたが、思う様なストーブが見つからず、結局自分で作ってみることにしました。
実はこれがソロストーブの始まりです。
ベテランのバックパッカーから初めてキャンプする少年まで誰でも簡単に使え、燃焼効率の高い独自の構造がアメリカでも高い評価を得ています。きっと多くの人々がソロストーブの力強い炎に魅了されることでしょう。」
Solo Stove | UPI アンプラージュインターナショナル
Solo Stove(ソロストーブ)は、燃焼効率の高い構造を持っていて、少ない燃料(枯れ枝や枯葉)で強い炎を生み出します。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)とは?
Solo Stove(ソロストーブ)は、大きさの異なる3つのタイプがあります。
小さい方から
- Solo Stove Lite(ソロストーブライト)
- Solo Stove Titan(ソロストーブタイタン)
- Solo Stove Campfire(ソロストーブキャンプファイアー)
この中から私が買ったのは、一番小さな「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」。
ロングトレイルなどで持ち運んで使いたい人は、この「ライト」が最適。
「タイタン」や「キャンプファイアー」は、ライトに比べると大きいので、持ち運びはしにくいですが、車で乗り入れるキャンプなどはこちらの方が向いていると思います。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)の基本スペック
「軽くて丈夫なステンレス構造です。2重壁で燃焼効率が高いので、ガスを使わず小枝などの自然素材でも簡単に燃焼させることが可能です。
(中略)
■サイズ
・高さ:約10cm(収納時)、 約14.5cm(使用時)
・直径(幅):約10.8cm
■重 量 約255g
■材 質 ステンレススチール(SUS304)、ニクロムワイヤー
■内 容 本体、ゴトク、収納袋、日本語説明書
■生産国 中国」
ソロストーブ SOLO STOVE正規代理店/UPI OUTDOOR PRODUCTS
ソロストーブの構造はこちらをご確認ください。
SOLO STOVE | ソロストーブ ジャパンフィシャルサイト
一見簡単な構造に見えますが、すごく細かな計算がされていて、それが効率の良い燃焼を生み出しています。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)を実際に使ってみる
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)を実際に使ってみます。
まずは乾いた小枝や枯葉、松ぼっくりなどを集めます。
このときは松林のキャンプ場だったので、松の小枝や枯葉を集めました。
松の木は油分を多く含むので、火が付きやすく着火する際に役立ちます。
一方で、煙の量やススの量が多いそうなので注意が必要です。
集めた枝は5~8cmの大きさに折っておきます。
ウッドストーブはタイミングよく小枝を投入しないと火が消えてしまうことがあるので、事前に準備しておくのがいいです。
次に平らで風が吹き込まない場所を探します。
このキャンプ場ではブロックがあったので、それを利用させてもらいました。
地面に置く場合は、火が移らないように、周辺の地面をきれいにしておきます。
クッキングリング(ゴトクに該当する部分)を設置し、中に小枝を入れ着火します。
ソロストーブのホームページでは、着火した後にクッキングリングを設置することになっているのですが、枝が邪魔してなかなかクッキングリングがはまらないことがあります。
ですから、先にクッキングリングを設置しておくことをおすすめします。
上部の通気孔から炎が立ち上がっているのが分かりますでしょうか。
これが「2次燃焼」と呼ばれるもので、より高い温度でより煙の少ない燃焼をしている状態です。
ある程度火力が安定してきたら、鍋を置きます。
ときおり枝を投入して、火力を保ちます。
無事お湯が沸きました。
残った燃料はそのまま燃えきるのを待ちます。
ソロストーブは燃焼効率がいいので、燃えきるまで待てば、灰の量はかなり少なく済みます。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)のグッドな点
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)のグッドな点を挙げてみましょう。
飛行機に持ち込める
私にとっての最大のメリットは「飛行機に持ち込める」ことです。
ガス缶を含めて液体燃料や固形燃料は、事前に陸路か海路で送るか、もしくは現地で調達しなければいけません。
配送や現地調達の手間を考えると、ソロストーブは最強です。
燃料代がいらない
燃料は枝や枯葉など自然のものなので、燃料代がかかりません。
燃焼効率が高い
ソロストーブは空気の流れを設計しており、効率のよい燃焼を可能にしています。
ですから、それほど多くの燃料を集める必要がありません。
地面がこげない
ソロストーブは灰皿があるのですが、底から少し上部に設置されており、熱がダイレクトに地面に伝わらないようになっています。
地面が焦げるのを防ぐという環境への配慮がなされています。
煙や灰が少ない
効率のよい燃焼が行われているときは、煙の量は比較的少ないと言われています。
ソロストーブは燃焼効率が高いので、煙や灰は比較的少なく済みます。
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)のちょっと気になる点
ソロストーブはウッドストーブの中ではかなり完成度が高いと思います。
ですので、ここでは他のガスストーブやアルコールストーブと比較して、ちょっと気になる点を挙げていきます。
ススが発生する
ウッドストーブだと必ず生じるのがスス。
特に松の木を使ったときはススが多いと言われています。
実際に松の木を使用した後のナベがこれ。
ススが付くのはある程度覚悟しておいた方がいいかもしれません。
ちょっと重い
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)は、約255gとちょっと重め。
ウルトラライトハイキングにはちょっと重い気がします。
せめて、200gを切ってくれたらなあ。
燃料(枯れ枝や枯葉)を探す必要がある
枯れ枝や枯葉なんかそこら中にあるでしょ、と思われるかもしれません。
これが案外無いのです。
特にきれいに整備されたキャンプ場では意外と落ちていません。
落ちていても、湿っていて十分に乾いてなかったり、枝が太すぎたりと結構苦労します。
火をつけるのに少しコツがいる
慣れないうちは、火をつけるのに少しコツがいります。
とくにSolo Stove Lite(ソロストーブライト)はシリーズの中で一番小さいので、火が安定するまでの燃料投入のタイミングが少し難しい。
変なタイミングで湿っている枝を投入してしまい、火が消えたなんてこともよくあります。
ウッドストーブの他の候補
Solo Stove Lite(ソロストーブライト)以外のウッドストーブを調べてみたら、結構たくさんありました。
ここでは、250g以下のものを紹介しておきます。軽い順番に並べています。
△ベルモント/チタントライアングルストーブ(41g)
△ifyouhave/TiMNEY(56g)
△笑’s(SHO’s)/チタンB Pウッドストーブ『93ti』(76g)
△ファイヤーボックス/GEN2 ナノストーブチタン(113g)
△Vargo(バーゴ)/チタニウムヘキサゴンウッドストーブ(116g)
△Emberlit(エンバーリット)/ファイヤーアント(チタン)(150g)
△ファイヤーボックス/GEN2 ナノストーブステンレス(167g)
△笑’s(SHO’s)/BPウッドストーブ 『120』ver2(198g)
△Vargo(バーゴ)/ステンレスヘキサゴンウッドストーブ(210g)
△TOAKS(トークス)/BPウッドバーニングストーブ STV-11(225g)
△SOTO (新富士バーナー)/ミニ焚き火台 ヘキサ(226g)
まとめ
今回の記事では、「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」を紹介しました。
始めは飛行機に持ち込めないという理由でやむなく選んだウッドストーブでしたが、実際に使ってみたら、これが面白い。
枯れ枝を集めて火をつけてるというシンプルな方法ですが、そのシンプルさが自然との距離をぐっと近づけてくれる気がします。
なるべく自然にインパクトを与えないように配慮しながら、「Solo Stove Lite(ソロストーブライト)」を楽しんでいきたいと思います。
※写真は緊急事態宣言の出る前に撮影したものです。