サーマレスト「ネオエアーウーバーライト」を買ったので、レビューしていきます。
- Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」の基本スペック
- Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」を実際に使ってみる
- Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」のグッドな点
- Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」のちょっと気になる点
- まとめ
Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」の基本スペック
「アルピニストからスルーハイカーまで待望の最軽量エアーマットレスです。ネオエアーウーバーライトは、ラージサイズでも340g。スモールサイズなら、わずか170gと超軽量です。収納サイズもこれまでのネオエアーのどのモデルよりもコンパクト。安定した面をつくり、効果的に断熱するトライアンギュラーコアマトリックスを採用し、快適性も妥協していません。
カラー オリオン
サイズ 51×119cm
重量 170g
材質 15Dナイロン
厚さ 6.4cm
収納サイズ(長さ×直径) 15×8cm
R値 2.3
生産国 Made in USA」
ネオエアーウーバーライト | 株式会社モチヅキ
ちなみに付属品は、スタッフサック、ポンプサック、リペアキットが標準装備です。
…
ちょっと待って。
ずいぶんと軽そうなポンプサックついてますやん。
わて、このミニポンプ買ってまいましたやん。
ふうふうして頭くらくらするのイヤややからポンプ買おっかな。
いやいやせっかく軽量化したのにポンプ買ったら意味ないし。
そんな迷った時間と65.2gの重さと7152円無駄ですやん。
どうやら、私が購入した後にアップデートされたようで、ポンプサックが標準装備になったようです。
気を取り直して参ります。
まずはそのサイズ感から。
手のひらに収まるほどのコンパクトさです。
同じサーマレストの「プロライト」と比較してみましょう。
左からペットボトル、「ネオエアーウーバーライト」、「プロライト」です。
プロライトと比べてかなりコンパクトなことが分かります。
次に重さ。
公表されている重さは「170g」。
実測値はスタッフサック含めて、なんと「158g」。
サーマレストさん謙虚です。
15Dナイロンとかなり薄手の生地で、すこし透けて見えます。
サイズは幅が51cm、長さが119cmで、スモールサイズであれば標準的な大きさかと思います。
「プロライト」のスモールサイズと比較してみると、こんな感じです。


ほとんど同じ大きさですが、「ネオエアーウーバーライト」の方が、足元が少し細身のかたちをしています。
下に「プロライト」を敷いています。
厚さは6.4cm。
マットとしては十分な厚みがあり、地面の凹凸がダイレクトに背中に伝わることはありません。
ちなみに、「プロライト」は厚みが2.5cm。


R値は2.3で、3シーズン対応となっています。
Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」を実際に使ってみる
実際に「ネオエアーウーバーライト」を持って、ウルトラライトハイキングに出かけました。
1回目は鹿児島県の徳之島、2回目は香川県の女木島です。
「プロライト」と比べると150gほど軽量です(ミニポンプを持っていったので、実際は90gほどの軽量化)。
他のアイテムも軽量化を図っていたので、荷物はかなり軽くなっていたのですが、「ネオエアーウーバーライト」の軽さの恩恵を受けていたことは間違いありません。
また、かなりコンパクトなので、ザック内はかなり余裕をもったパッキングができました。
1回目の徳之島での使用。
この日はどしゃぶりで、外気温10℃くらいで結構肌寒く感じる日でしたが、ネオエアーウーバーライト」のおかげで背中が寒いと感じることはありませんでした。
説明書には「快適に寝るには100%膨らませるより、60%から70%位の注入量が最適です。」と書かれていたので、その通りに実践してみました。
たしかにウォーターベッドみたいなふわふわ感があるのですが、安定せず、寝返りも打ちにくく途中で何回も起きてしまいました。朝おきると腰も少し痛い…。
この空気の入れ方は自分には合いませんでした。
2回目は女木島で使用しました。
このときも、外気温が10℃を切るくらいでしたが、背中の寒さを感じることはありませんでした。
2回目は、100%まで膨らませて寝ることにしました。
身体が安定し、1回目よりはずいぶんと快適。
途中で起きる回数もかなり減ったと思います。
それでも、寝返りは打ちにくく、快眠とまではいきませんでした。
Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」のグッドな点
「ネオエアーウーバーライト」のグッドな点は、3つです。
- とにかく軽い
- とにかくコンパクト
- 一定の保温性がある
とにかく軽く、コンパクトな商品です。
エアー注入式で170gの重量を実現したのは、私が知る限りで、「ネオエアーウーバーライト」だけです。
ウルトラライトハイキングを実践したい人には、これだけでも十分価値のあるポイントだと思います。
そして、一定の保温性を持っています。
R値は2.3で、3シーズン対応となっています(私が買ったのは、アップデート前の商品でR値は2.0)。
少なくとも外気温が10℃ほどであれば、寒さを感じることなく寝ることができます。
Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」のちょっと気になる点
多少のふわふわ感・浮遊感があったり、寝返りを打ったときに音がしたりするのはエアー注入式マットの宿命かなと思うので、ここでは挙げません。
それ以外で気になるのは、この2点。
- 腕が落ちる
- 寝返りが打ちにくい
まず、腕が落ちる。
以前から使っているサーマレストの「プロライト」も横幅は同じなのですが、「ネオエアーウーバーライト」で寝たときだけ、腕が落ちる感覚があるのです。
その原因はどうやら、マットの高さにあるようです。
「プロライト」の高さが2.5cmであるのに対して、「ネオエアーウーバーライト」の高さが6.4cm。
「プロライト」もマットから腕がはみ出ることはあるのですが、高さが2.5cmなので腕が自然と床につきます。
一方で、「ネオエアーウーバーライト」は腕がはみ出ると、6.4cmの高さから腕が落ちるので、床に当たる感覚があるのです。
ウトウトしているときに、腕がぽろっと落ちて「ハアッ!」となることが何回かありました。
もう1つは、寝返りが打ちにくい。
これもマットの高さと関係がありそうです。
「プロライト」は床との差がそれほどないので、床も使って自然と寝返りが打てます。
一方で、「ネオエアーウーバーライト」は床との落差が大きく、寝返りを打つときは「ネオエアーウーバーライト」の上でくるくる回り、落ちないように気を使わなければいけません。
まとめ
今回は、Therm-a-Rest(サーマレスト)「ネオエアーウーバーライト」をレビューしました。
この商品の特徴はなんと言っても、とにかく軽くてコンパクト。
重さとコンパクトさに関しては、エアー注入式マットの中で群を抜いています。
「軽くコンパクトなマットが欲しい」というウルトラライトハイカーには、一度は候補として挙げてもらいたい商品です。
ただ、寝心地については、ある程度人を選ぶかもしれません。
高さはあるけど身幅が狭いので、マットの上で寝返りを打つのが少し難しい…。
(これはあくまで個人的な感覚です)
このマットは次のような人にはおすすめです。
- 極限まで重さを削り、コンパクトに仕上げたい人
- 比較的、寝相がいい人
「ネオエアーウーバーライト」は、ウルトラライトハイキングのアイテムとしては、かなり頼もしい商品だと思います。
ただ、どうしても、朝までぐっすり眠りたいという欲望が捨てきれません。
スリーピングマット選びについては、ちょっと振り出しに戻ったかも…。