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とびしま海道×ロングトレイル③ 豊島大橋を渡り、大崎下島へ!最後まで歩き通せる!?(2日目)

今回、「島×ロングトレイル」の舞台に選んだのは、「とびしま海道」。
とびしま海道は、7つの島が7つの橋で結ばれた道です。

 

自転車のコースなどはあるのですが、徒歩で歩いたという情報はほとんどありません。
安芸灘大橋からスタートし、歩いて7つの橋を渡り、7つの島に上陸することにしました。

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コース設定や準備などについては、下の記事に書いています。

www.gojikitakubu.com

 

1日目は、安芸灘大橋からスタートし、県民の浜・輝きの館まで歩きました。

www.gojikitakubu.com

 

今回は、2日目の様子をレポートしていきます。
はたして最後まで歩き通せるでしょうか。

 

 

とびしま海道×ロングトレイル(2日目)の概要

2日目は、県民の浜(上蒲刈島)からスタートし、岡村島のナガタニ展望台を目指します。

 

<とき>2019年10月20日(日)
<天気>晴れ
<距離>32.5km
<行程>
 08:30 県民の浜
 09:40 豊島大橋(3つ目の橋)
 11:30 空海展望台
 12:10 十文字山公園
 13:40 しまcafeきたたに
 14:10 豊浜大橋(4つ目の橋)
 18:20 御手洗の町並み
 18:40 大長港

 

コースはこちらを参照しました。

とびしま島走Map (せとうちサイクリングmapシリーズ)

とびしま島走Map (せとうちサイクリングmapシリーズ)

 

 

県民の浜を出発

08:30 県民の浜
県民の浜は、部屋は広くて清潔だし、ごはんはおいしいし、温泉はあるしでいい宿でした。
おひとりで来られている70代くらいのご婦人がいらっしゃって、朝ごはんのときに色々お話して仲良くなりました。

 

この日は、下蒲刈島の三野瀬地区というところで、「朝鮮通信使の再現行列」のパレードがあって、それを見にいくとのこと。
朝鮮などの周りの国が、日本とどういうつながりをもっていたのかということに興味があって、自分で勉強されているそうです。
近くにある大久野島などについても詳しく教えてもらいました。
いくつになっても、自分の興味のあることに実際に出向いて学ぼうとする姿勢が素敵だなと思います。
ご婦人にあいさつをして、県民の浜を出発です。

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県民の浜の目の前の海岸。
広い砂浜で兄弟が遊んでいます。平和すぎる…。

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県民の浜にはドーム型コテージがあって、そこで宿泊もできます。
家族や友だちとかでごはん作ってわいわいするのも楽しそうですね。

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今日は快晴です。
むしろ暑いくらいです。
途中止まって、しっかり日焼け止めを塗ります。
道脇には釣り人が糸を垂らして魚を待っています。

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3つ目の橋・豊島大橋が見えてきました。
あの橋を渡ると、3つ目の島・豊島(とよしま)に上陸です。

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細くて急な路地を登っていきます。
斜面にはみかん畑が広がっています。

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瀬戸内海の島でみかんが多くつくられているのは、傾斜地が多くて畑や水田をつくりにくかったからでしょうか。

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かなり近づいてきました。

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豊島大橋を渡って3つ目の島・豊島へ

09:40 豊島大橋(3つ目の橋)
さあ渡りましょう。

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瀬戸内海が遠くまで見渡せます。

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この豊島大橋は渡った橋の中で、一番高度感があって気持ちいい橋でした。

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いよいよ豊島に上陸です。
この島は最高点・十文字山の山頂まで舗装路が続いています。
歩きやすいですが、自然道が好きな人は少し物足りないかも。

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傾斜が急になってきました。

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行き止まり!?どゆこと?
あたりを何度も確認しましたが、完全に道がふさがっています。

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しかたない。別の道から行きましょう。

 

これはもはや車道と呼んでいいのでしょうか。
おそらく当分の間、車は通ってないと思います。

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空海展望台の入り口。

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ここから少しだけ自然道です。

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11:30 空海展望台
空間展望台には、鐘がありました。

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あんまり展望よくない…。

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アサギマダラでしょうか。

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“渡り”をする珍しいチョウで、2500キロ以上の距離を飛行して南の沖縄や台湾、香港まで移動するそうです。
こんな小さな体にすごいパワーが隠されているんですね。

 

12:10 十文字山公園
十文字山の頂上には、このような建物があります。

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階段を上がると、ぐるっと円形になった展望台でした。

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瀬戸内海の島々を眺めることができます。
昨日歩いてきた上蒲刈島が見えています。

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十文字山を下ると、こじんまりとした集落が見えてきました。
昔ながらの日本家屋が立ち並んでいます。

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下まで降りてきました。

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13:40 しまcafeきたたに
お腹が空いたので、「しまcafeきたたに」で腹ごしらえをすることにします。

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ここで食べたのは、牛すじカレーとピザ。
牛すじカレーの写真を撮り忘れてしまったのですが、牛すじが時間をかけて煮込んであって、とろける食感でおいしかったです。

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店内はおしゃれな内装で、島の情報もたくさん置いてありました。
少しゆっくりしていくには最適なお店です。

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お店の方としばらく話します。
とびしま海道を歩いて渡ろうと思っているんです。
 今日が2日目で、岡村島までいくつもりです。」
「え~!歩いて渡ろうっていう人は、これで3人目です。」

 

「歩いて渡ろうっていう人は初めてです。」と言われるのを待っていたので、こっちが驚きました。
一人は外国の方で、もう一人は日本の会社員の方だったそうです。
「ぜひ日記を書いていってください。」と日記を渡されたので、書き込みます。
「地元の人は、この日記を読むのを楽しみにしている人も多いんです。」と教えてくれました。
観光客と地元の方が、お店に集まって日記でつながるというのはおもしろいですね。

 

お礼を言って、出発!
すぐに、4つ目の橋・豊浜大橋が見えてきました。

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豊島大橋を渡って4つ目の島・大崎下島

14:10 豊浜大橋(4つ目の橋)
豊浜大橋は白い橋で、それほど長い橋ではありませんでした。

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4つ目の島・大崎下島へ上陸です。
先ほど渡った豊浜大橋がよく見えます。

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大崎下島の前半は山歩きを、後半は「御手洗の町並み」を楽しむ予定です。

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雰囲気のある古い神社。 

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道は車が通るのがぎりぎりというくらいに、細くなっていきます。

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やばそうなやつ見つけました。

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多分「キンカメムシ」。
この色、この大きさ(かなりでかい)、そしてカメムシ
近づかないほうがよさそうです。
Wikipediaによると、「なお、一般のカメムシ同様にやはり臭い。」

 

葉が赤く染まり始めています。

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自然道の入り口を見つけました。
なんかいやな予感がします。本当にいけるのかな。

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この大崎下島の山道は、地図上で破線(山道を示す)で描かれているだけで、ネット上には全く情報がないのです。
ちなみに、下の地図の青〇で囲った場所です。

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だけど、国土地理院の地図で破線が描かれているしなあ。
信じてみるか…もしダメそうだったら引き返そう。
そう思って踏み込もうとすると、すぐ近くでドドドドっと地鳴りがしました。
顔をあげると、体重100kg以上はありそうな巨大イノシシが走り去っていきます。
しかも数頭がピギーッ!みたいな鳴き声を出して猛ダッシュしていくのです。
もののけの森かな?

 

森に入ったのはいいものの、本当に道が分かりにくい。
というか、今思えばあれは獣道だったように思います。

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道は全く整備されていないし、木が生い茂っていて暗いし、そして、なによりイノシシだらけ。
この森に入るのはやめておきましょう。

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GPSを頼りになんとか森から這い出すことができました。
あまりの疲労でピンボケしています。

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森から出てしばらく歩いていると、日が暮れてきました。
森の中で時間を使いすぎてしまいました。

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夕日を背に歩き続けます。

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もう7つの橋・7つの島上陸はあきらかに無理そうです。
というか、19:01大長港発のフェリーに乗れるかもあやしいです。
疲れた身体にムチ打ちながら早歩きで海岸線を歩きます。

 

18:20 御手洗の町並み
古い町並みが保存された御手洗の町並みです。
本当はゆっくり観光したかったです。

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18:40 大長港
大長港に着きました。
大長港の待合所は本当にレトロ。
映画のセットかのような、昭和を感じさせる雰囲気です。

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なんとか19:01の大長港に乗ることができて、帰路につきました。

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まとめ

結論から言うと、今回の「島×ロングトレイル」の挑戦は失敗です。
当初想定していたコースはこちら。

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安芸灘大橋をスタート、岡村島のナガタニ展望台をゴールに設定し、7つの島に上陸する予定でした。 
ところが、実際に歩いたコースはこちら。

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結局、4つの島にしか上陸できませんでした。
原因は2つあると思います。

  • 時間が短かったこと(2日間では難しい。3日は必要)。
  • 大崎下島の森で時間を取られすぎたこと。

これを踏まえて、「とびしま海道ロングトレイルにもう一度挑戦したいと思います。次は、余裕を持った日程を組み、もういちどルートを練り直したいと思います。