5時帰宅部

”自由に””身軽に”生きる。

とびしま海道×ロングトレイル② 安芸灘大橋からスタート!県民の浜まで歩いて温泉に(1日目)

島旅とロングトレイルをかけ合わせた「島×ロングトレイル」というものに挑戦しています。
今回その舞台に選んだのは「とびしま海道」。
とびしま海道を歩いて渡るとどうなるのか。
実際に歩いて渡りきることは可能なのか。

 

今回は、1日目の様子をレポートしていきます。
なお、設定したコースなどは、下の記事に書いています。

www.gojikitakubu.com

 

 

とびしま海道×ロングトレイル(1日目)の概要

1日目は、安芸灘大橋からスタートし、県民の浜・輝きの館まで歩いて、そこで宿泊しました。

 

<とき>2019年10月19日(土)
<天気>雨のち晴
<距離>18.4km
<行程>
 10:30 安芸灘大橋
 12:10 三之瀬地区(白雪楼/松濤園)
 13:40 蒲刈大橋
 15:40 奥山頂上
 17:40 恋ヶ浜キャンプ場
 17:50 県民の浜・輝きの館

 

コースはこちらを参照しました。

とびしま島走Map (せとうちサイクリングmapシリーズ)

とびしま島走Map (せとうちサイクリングmapシリーズ)

 

 

安芸川尻駅に到着

新幹線に乗り、在来線に乗り継いで「安芸川尻駅」にやってきました。
このあたりの在来線は、海辺を走る路線があって、窓からの景色を楽しむことができます。
安芸川尻駅に着くと、小雨が降っていました。

f:id:ryou-m:20191202232732j:plain

 

安芸灘大橋へ行くバスの乗り場はどこかなあ~と探していると、目の前をバスが走り去っていきます。
しょうがない…タクシーで向かいます。

 

安芸灘大橋をわたって下蒲刈島

10:30 安芸灘大橋
安芸灘大橋に着きました。

f:id:ryou-m:20191202232755j:plain

 

いよいよここからスタートです。
安芸灘大橋に着いたときには、雨が本降りになってきたのでレインウエアを着ます。
天気予報によると、お昼からは雨も止むとあったので、まあぼちぼちいきましょう。
この橋は歩いて渡る分には、料金はかかりません。
海に架かった橋を歩いて渡ることってあまりないので、ワクワクします。

f:id:ryou-m:20191202232817j:plain

 

高度感があって、海の上を歩いている感覚です。

f:id:ryou-m:20191202232836j:plain

 

1つ目の島、下蒲刈島に上陸。
橋を渡りきると、すぐに何か公園らしいものが見えてきました。

f:id:ryou-m:20191202232855j:plain

 

ここは「白崎園」です。

f:id:ryou-m:20191202232916j:plain

 

14世紀末から16世紀末の中世に、このあたりでは多賀谷一族が勢力をもっていました。
多賀谷氏はお城を築き、この場所に見張り所を立てたそうです。
お城の先にあったことから「しろさき」と呼ばれるようになったとか。

 

歩いていると、なんだかいい匂いがしてきました。
まだ11時台だし、昼食には少し早いかなと思ったけど、お腹もすいていたのでここで腹ごしらえすることにします。
入ったのは「お好み焼き きしな」。

f:id:ryou-m:20191202232945j:plain

 

いわゆる「広島焼き」というやつでしょうか。
卵と肉がたくさん入っていて、おいしい。

f:id:ryou-m:20191202232959j:plain


おにぎりを数個買って、出発です。

 

三之瀬地区が見えてきました。

f:id:ryou-m:20191202233017j:plain

 

細い路地を抜けていきます。

f:id:ryou-m:20191202233031j:plain

 

島に行くと、こんな感じの細い路地がたくさんあります。
昔の日本に来たみたいな雰囲気があって好きです。

 

三之瀬地区(白雪楼/松濤園)

12:10 三之瀬地区
三之瀬地区に着きました。
蒲刈は古くから内海航路上にあり、船泊地として栄えました。
そして、この三之瀬地区は海駅のひとつだったわけです。

 

海に向かって階段状のものが造られているのが分かるでしょうか。
これは「長雁木(なががんぎ)」と呼ばれるものです。

f:id:ryou-m:20191202233116j:plain

 

「長雁木(なががんぎ)
江戸時代(1600年代)本陣の一環として作られたもので、福島正則が幕府により作ったところから別名 福島雁木ともいっております。
参勤交代をする西国大名をはじめ、琉球・朝鮮・オランダの使節も江戸等への往路、復路とも蒲刈島に立寄り、この長雁木から上陸しておりました。
作られた当時は長さ約113m、11段であったといわれておりますが、現在は長さ約55.5m、14段となっております。」
看板より

 

白雪楼(はくせつろう)にやってきました。

f:id:ryou-m:20191202233158j:plain

 

「白雪楼は江戸時代の末、沼隈の豪農山路機谷が、邸内に移築、祖父重好が京都黒谷で営んだ奇好亭を楼造り(二階建)に改め、漢学研鑚の場にしたもので、多くの漢学者がこの建物を訪れています。
その後、白雪楼に思い入れの深かった頼家9代俊直が明治25年、竹原に移し、留春居(りゅうしゅんきょ)としたものを、竹原頼本家(春風館)から無償で下蒲刈町に寄贈されました。」
白雪楼 - 呉市ホームページ

 

なかなか雰囲気があります。

f:id:ryou-m:20191202233244j:plain

 

まずは2階から。

f:id:ryou-m:20191202233255j:plain

 

すごくいい。
瀬戸内海のおだやかな海が広がっていて、さわやかな風が入ってきます。
蒲刈大橋も目の前に見えて、本当に気持ちのいい空間です。
こんな部屋にいたら、色んなアイデアが出てきそう。
天井にはなにやら漢字が。

f:id:ryou-m:20191202233314j:plain

 

雰囲気のあるお庭ですね。

f:id:ryou-m:20191202233328j:plain

 

そして、この茶室でお茶をいれてくださいます。

f:id:ryou-m:20191202233341j:plain

 

お茶を用意いただいた施設の方としばらくお話します。
「観光でいらっしゃったんですか。」
「はい。観光というか、とびしま海道を歩いて渡ろうと思って。」

 

施設の方は「自転車で渡る方はいらっしゃるんですけど、歩いて渡る方は見たことないです。」とびっくりされていました。
そりゃそうか。
とびしま海道を歩いて渡ろうという、もの好きはなかなかいないかも。

 

「明日は朝鮮通信使の再現行列があるんですけど、そちらは見られますか?」
「再現行列?」

 

聞くと、この下蒲刈島では年に一度、朝鮮通信使の再現行列のイベントをやっているようなのです。
江戸時代の朝鮮通信使の行列を模したものらしいのですが、結構本格的で当時の様子がよく再現されているそうなのです。
残念ながら、次の日はこの島にはいなかったので見れませんでした。

 

「実はこの客室、変わった造りをしているんです。」
後ろを向くと、壁がずれて奥の廊下へと抜けることができるようになっています。

f:id:ryou-m:20191202233438j:plain

 

壁が回転する珍しい「どんでん返し」だそうです。
なぜこんな造りにしたのか謎です。

 

次に立ち寄ったのは、「松濤園(しょうとうえん)」。
松濤園には、4つの資料館がある施設です。

f:id:ryou-m:20191202233459j:plain

 

ここが朝鮮通信使の歴史を紹介した「朝鮮通信使資料館」。
江戸時代に通信使をもてなしたごちそうなどが復元されています。

f:id:ryou-m:20191202233514j:plain

 

こちらが、「蒲刈番所(かまがりごばんしょ)」。
蒲刈島は江戸時代に、瀬戸内海の交通の要衝として公式の海駅に指定されており、本陣と番所が設けられていました。
その番所の形を復元した番所の庭です。

f:id:ryou-m:20191202233532j:plain

 

松濤園を後にし、先に進みます。
2つ目の橋、蒲刈大橋が見えてきました。

f:id:ryou-m:20191202233547j:plain

 

蒲刈大橋をわたって上蒲刈島

13:40 蒲刈大橋
きれいな青い橋です。

f:id:ryou-m:20191202233605j:plain

 

おだやかな瀬戸内の海が好きです。

f:id:ryou-m:20191202233618j:plain

 

2つ目の島「上蒲刈島」に上陸です。
しばらく港町を歩きます。

f:id:ryou-m:20191202233636j:plain

 

先ほど渡った蒲刈大橋

f:id:ryou-m:20191202233652j:plain

 

ネコが赤ちゃんにお乳をあげています。

f:id:ryou-m:20191202233704j:plain

 

こんな光景見たのいつぶりかなあ。
島に来ると本当に時間がゆったり流れていて、人も動物もリラックスしている感じがします。

 

奥山・七国見山の自然道(蒲刈ふるさと自然の道)

上蒲刈島には、「蒲刈ふるさと自然の道」と呼ばれる道があります。
これは、奥山と七国見山の2つの山を結び自然道です。
ここがその入り口。
このコースは自然豊かな地域を歩きながら、人と自然の好ましい共生の方法を考えることがテーマになっているそうです。

f:id:ryou-m:20191202233749j:plain

 

f:id:ryou-m:20191202233803j:plain


しばらくは車道を登っていきます。

f:id:ryou-m:20191202233824j:plain

 

少しずつ自然道っぽくなってきました。

f:id:ryou-m:20191202233840j:plain

 

ここからは完全な自然道。

f:id:ryou-m:20191202233854j:plain


結構荒れているんだろうなあと心配していたのですが、きれいに整備されていました。

f:id:ryou-m:20191202233917j:plain

 

あまりにきれいに整備されているので、調べてみると、「瀬戸内アイランドトレイル」というトレランのコースになっていたんですね。
ここを走るのは気持ちよさそうです。

 

 

奥山は、かつて非常時の交通路として使われていたのですが、自動車などの交通手段が現れてからはしだいに忘れ去られてしまい、そのために自然がそのまま残されるかたちとなりました。

 

頂上に近づくにつれ、しだいに霧が濃くなっていきます。

f:id:ryou-m:20191202233958j:plain

 

15:40 奥山頂上
霧につつまれた頂上は神秘的な雰囲気です。

f:id:ryou-m:20191202234018j:plain

 

奥山を下り、次は七国見山を目指します。

f:id:ryou-m:20191202234032j:plain

 

車道に出ました。
七国見山の頂上につながる自然道もあったのですが、時間も少し遅かったので、見晴らしのよいと言われる車道の方を歩くこととします。

f:id:ryou-m:20191202234048j:plain

 

日が沈もうとしています。

f:id:ryou-m:20191202234059j:plain

 

採石場のようなところがあります。

f:id:ryou-m:20191202234111j:plain

 

変わった形をした巨石がたくさんあって、楽しませてくれます。

f:id:ryou-m:20191202234124j:plain

 

今日、宿泊する「県民の浜」が見えてきました。

f:id:ryou-m:20191202234141j:plain

 

f:id:ryou-m:20191202234210j:plain

 

恋ヶ浜キャンプ場

17:40 恋ヶ浜キャンプ場
恋ヶ浜キャンプ場に着きました。

f:id:ryou-m:20191202234228j:plain

 

本当はここでキャンプをしたかったのですが、夏季だけの営業ということで断念しました。 
この砂浜の近くでテントを張ったら最高だろうなあと思います。

f:id:ryou-m:20191202234245j:plain

 

県民の浜・輝きの館に到着

17:50 県民の浜・輝きの館
ようやく今日の寝床に到着です。
県民の浜

f:id:ryou-m:20191202234307j:plain


今回は一人で宿泊でしたが、部屋はめっちゃ広い。
荷物を広げて布団でゴロゴロしながら寝ました。

f:id:ryou-m:20191202234402j:plain


隣接する「県民の浜温泉」にも入ることができるし、ご飯も美味しくてただただ最高です。

f:id:ryou-m:20191202234419j:plain


ここで疲れをいやして、2日目もがんばります。