5時帰宅部

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徳之島×ロングトレイル② 喜念浜バンガローを目指して海岸線沿いを30km以上歩く

今回、「島×ロングトレイル」で選んだ場所は、「徳之島」。
1日目の様子はこちらから。

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今回歩いた「世界自然遺産 奄美トレイル」のルートは?

徳之島の「奄美トレイル」は、「徳之島町エリア」、「伊仙町エリア」、「天城町エリア」の3つのエリアに分かれています。

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今回は、3日間で「徳之島町エリア」と「伊仙町エリア」の一部を歩くことにしました。

 

<とき>2020年02月07日(金)~02月09日(日)
<距離>56.6km
<スタート地点>手々浜海浜公園
<ゴール地点>東伊仙バス停

 

歩いた軌跡がこちら。

 

 

世界自然遺産 奄美トレイル」in 徳之島(2日目)の概要

今回の記事では、「奄美トレイル」in徳之島の2日目の様子をお伝えします。

<とき>2020年02月08日(土)
<天気>くもり
<距離>33.4km
<行程>
 08:00 畦プリンスビーチ
 09:10 黒畦
 10:20 里久浜(りくばま)海浜公園
 12:40 下久志海浜公園
 12:45 遊学リゾート きむきゅら <徳之島>
 14:50 シンデ浜
 16:30 亀徳新港
 18:40 喜念浜(喜念バンガロー)

 

世界自然遺産 奄美トレイル」in 徳之島(2日目)の詳細

2日目はトータルで33km歩きました。
歩きやすい舗装路がほとんどとはいえ、テント泊の装備で1日で30km以上歩くのはかなり大変でした。
でも、その分素敵な景色にたくさん出会うことができました。

 

畦プリンスビーチ

08:00 畦プリンスビーチ

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昨日から降っていった雨は弱くなりながらも、朝方まで続いていました。
この週は寒波がきていて、徳之島も朝方は少し肌寒い気温でした。
シュラフにくるまって、うとうとするのは最高に気持ちがいいです。
雨のぽつぽつという音を聞きながら、濡れるのイヤだなあと思っていると7時くらいになったので、そろそろ準備しようと起き上がります。

 

テントを撤収して、出発です。
少し天気は悪いですが、少しずつ回復する予報。

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 岩が面白い形に隆起しています。

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ふと切り取った写真でも、どことなく南国の雰囲気を感じます。

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ハイキング中はいろんな動植物と出会えました。
本州で見られるものもいれば、今までに見たことのないようなものもたくさんいました。
左はメジロ。右はキオビエダシャクというガの一種のようです。

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さとうきび畑の脇を通っていきます。

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海岸が見えてきました。

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黒畦

09:10 黒畦

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「浸食によって造り出された海岸線には様々な奇岩や洞窟などが点在。そこはまさに異次元空間。干潮時にはそれらを間近で観ることができる。」
徳之島 - ぐーんと奄美

 

黒畦と呼ばれる場所に寄ってみることにします。
浸食によって岩が削られ、奇岩や洞窟などが出来上がった場所です。

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太古の世界にタイムトリップしたような感覚になる場所です。
岩の上をジャンプしながら、向こう岸に渡ってみます。

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自然が創り出す形は、本当におもしろいですね。

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畦道を歩いていきます。

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徳之島はきれいなビーチがたくさん広がっています。

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花徳地区が見えてきました。

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里久浜(りくばま)海浜公園

10:20 里久浜(りくばま)海浜公園
里久浜海浜公園の前を道路工事していました。
道路整備をしている男性が「ハイキングですか?」と聞いてきました。
「ハイキングの恰好、めちゃめちゃかっこいいですね!」とあまりに褒めてくれるので、「ありがとう」とはにかみながらそそくさと退散してしまいました。
傍から見ると、おじさんがおじさんに褒められて、頬を赤らめて立ち去るという異様な光景ですが、単純にうれしかったです。

 

2時間以上歩いたので、ここでちょっと休憩。
ビーチに腰を下ろして、おやつを食べます。

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休憩を終え、里久浜海浜公園を出発します。
奄美トレイル」は各所にこのような看板や標識が掲げられています。
ところどころ迷いやすい箇所もまだありますが、比較的道は分かりやすいです。

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ここからは砂浜を歩いていきます。

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小さな川を飛び越えていくような場所もあります。

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西郷どん くつろぎの岩」
西郷隆盛は、この徳之島に流された過去があります。
そのときにくつろいだとされる岩です。

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薩摩藩と朝廷工作に関わっていた月照和尚が幕府から命を狙われていることをしった西郷さんは、月照和尚をかくまおうとするのですが、島津斉彬の急死で状況が一変します。
西郷さんは和尚と海に身を投じるのですが、西郷さんだけが生き残ります。
その後、幕府から身を隠すため、名前を変えて奄美大島で暮らし始めたというわけです。
(中略)
そんな西郷さんですが、少しずつ島の暮らしになれはじめ、米を分け与えたり、子どもに学問を教えたりして島の人々から信頼されていくようになります。
そして、島の有力者の娘・愛加那と結婚し、菊次郎と菊草をもうけます。
(中略)
奄美大島で過ごした後、徳之島、沖永良部島まで流された西郷さんですが、その後の活躍はみなさんご存じの通りです。」
奄美大島③ ハートロックってどんな岩?西郷隆盛の奄美での生活を追う!妻・愛加那との関係は - 5時帰宅部

 

西郷さん、この岩の上で何を思ったのでしょうか。

 

下久志海浜公園

12:40 下久志海浜公園
下久志海浜公園は、きれいな海が広がる気持ちのいい公園です。

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「幸福の滝」
それほど大きな滝ではないですが、癒されます。

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海の色がエメラルドグリーンに輝いています。

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遊学リゾート きむきゅら <徳之島>

12:45 遊学リゾート きむきゅら <徳之島>
下久志海浜公園からほど近い「遊学リゾート きむきゅら <徳之島>」。

 

カツカレー最高。

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メニューも豊富です。
そして、何よりレストランから見える景色がきれいです。
きれいな海が広がっていて、天気のいい日は加計呂麻島まで見渡せるそうです。

 

徳之島の奄美トレイルは、意外と車道が多いです。
しかも、大きなトラックがスピードを出して走っているすぐ横を歩かなければいけない道もあるので注意が必要。

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牛さんがこちらをじーっと見てきます。
徳之島ではたくさんの牛が飼われています。

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シンデ浜

14:50 シンデ浜
シンデ浜に立寄ってみます。

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誰もいなくて、ただただ波の音が聞こえるだけです。
クツも靴下も脱ぎ捨てて解放します。

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昨日、商店のおばさまにいただいいたオレンジを食べました。
口いっぱいに甘酸っぱさが広がって元気がでます。

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亀徳新港

16:30 亀徳新港
亀徳新港に着きました。

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ここは「徳之島町エリア」Aコースのスタート地点です。
このあたりにキャンプ場らしきものはないので、今日は喜念浜まで移動します。

 

歩道を歩いていると、信号で止まった車の窓が開きます。
「どこから来たの~!?」
小さな男の子が窓から顔を出して聞いてきました。
「手々っていうところから歩いてきたよ。」
「これからどこ行くの?」
「喜念浜っていうキャンプ場に行くよ。」
「なんで、なんでそんなに大きなリュックなの?何が入ってるの?」
「テントとかいっぱい入ってるんよ。」

 

信号が青に変わりそうになったので、男の子のお母さんが「気を付けてね、って」。
「気を付けてね~!」
一生懸命手を振ってくれる男の子。
疲れていましたが、ちょっと元気がでました。

 

しかし、ここからが長い…。
本当に長い…。

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1日で30km以上を歩くことがほとんどないので、かなりバテてきました。
足裏にマメができ、荷物が肩に食い込みます。

 

18時には喜念浜に着く予定だったのですが、ちょっと間に合いそうにありません。
電話して遅れる旨を伝えます。
本当はテント泊するつもりだったのですが、テントは雨にぬれてびちょびちょだし、ゆっくり休みたかったので、急遽バンガローに変えてもらえませんかとお願いしたら、空きがあるのでいいですよとのこと。

 

喜念浜(喜念バンガロー)

18:30 喜念浜(喜念バンガロー)
喜念浜 | 一般社団法人徳之島観光連盟

 

ボロボロになりながら、喜念浜に着きました。
このときには足裏のマメがたくさんできていて、歩くたびに足裏に激痛が走ります。

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バンガローと聞いていたので、トイレもお風呂もない、ただの木製小屋だと思っていたのですが、この喜念バンガローがすばらしい設備だったのです。
これらの写真は翌日に撮ったものです。

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トイレ、お風呂、エアコン、キッチン、布団などすべてそろっていて、本当に快適でした(エアコンは1時間100円)。
バンガローというより、コテージという感じです。
これで2500円なので、かなりおすすめです。

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右がバス、左がトイレ。
2階もあって5人くらいは眠れる十分なスペースがあります。

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バンガローに着いたら、すぐにお風呂をいれて湯につかります。
じわーっと体の芯に熱が伝わっていくのが分かります。
あまりに気持ちよくて、翌日は10時までゆっくりしてしまいました。

 

翌日はいよいよ最終日です。

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