5時帰宅部

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ウルトラライトハイキングとは?ULハイキングを始めたきっかけ

ウルトラライトハイキングって最近よく聞くけど、どんなもの?
興味はあるけど、何から始めたらいいかよく分からない。

 

そんな人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそのうちの一人です。
ウルトラライトハイキングとはどういうものなのかを調べ始めて、今、いくつか道具を買ったところです。
まだまだ道半ばですが、ウルトラライトハイキングの形になっていく過程を共有できたらと思います。

 

この記事では、
ウルトラライトハイキングを始めようと思ったきっかけ
ウルトラライトハイキングとは何か、目指すべき基準値
ウルトラライトハイキングの進め方 などを紹介していきます。

 

 

初めてそろえたハイキング装備

 

テント泊をするために初めて買った道具は、軽さを求めたものではありませんでした。
道具選びでは失敗したくなかったので、人気のある定番アイテムを多く選んでいたように思います。
例えば、以下のようなものです。

 

  • テント:モンベルの「ステラリッジ2型
  • ザック:グレゴリーの「バルトロ65」
  • シューズ:ローバーの「タホープロ」
  • 寝袋:モンベルの「U.L.スーパースパイラル ダウンハガー #3
  • スリーピングマット:サーマレストの「プロライト」

 

軽さを求めてなかったとは言いましたが、中にはかなり軽量化がすすめてられているものもあります。
全体的に見れば、軽いけど丈夫で、バランスがよい道具を選んだなあと思います。
しかし、中にはスペックが高いせいか、少し重いものも含まれていますし、まだ重さを削れそうなものがいくつか含まれています。

 

上記の道具をザックにつめてテント泊に行っているのですが、最初ザックを背負ったときは「こんなにも重いのか」と驚きました。
そして、これを背負って山道を歩けるかなあと少し不安になったのを覚えています。
何度かテント泊に行くうちに不安感は少しずつ薄れていったのですが、大きい荷物を背負った状態ではなかなか歩く距離を伸ばせずにいました。
そして、本当にこの装備がはたして、自分のハイキングスタイルに最適なんだろうかと疑問を持ち始めたのです。

 

ウルトラライトハイキングを始めたきっかけ

 

ウルトラライトハイキングを始めようと決めたのは、礼文島の旅がきっかけでした。
礼文島は北から南まで約40kmほどを歩きました。
そして、途中、1日で23km歩かなくてはいけない行程がありました。
距離が長いうえにスピードも要求されるということで、テント泊を背負って歩くのは無理だと判断して、バスで宿泊予定のキャンプ場に向かい、荷物を置いてから、出発地に向かったのです。

 

このときに、バスに乗りながらなんだか少し情けない気持ちになりました。
「衣食住」を背負って自由に歩くのが好きだったのに、その荷物の重さのせいで不自由になっていて、本末転倒だなと感じたのです。
できれば、はじめから終わりまで、荷物とともに自分の足で歩く旅がしたい。
軽い荷物で、心も体も軽く、自由な気持ちを味わいたいと強く思ったのです。

 

それから、装備を軽くする技術を調べていくうちに、「ウルトラライトハイキング」と出会いました。

 

ウルトラライトハイキングとは

 

まずは、ウルトラライトハイキングとは何か、ということについて確認しておきましょう。
実は、ウルトラライトハイキングの明確な定義はないそうです。
ウルトラライト・ギアを中心に販売する「ハイカーズデポ」のオーナー・土屋智哉さんはこのように認識しているそうです。

 

・「シンプルで軽い道具によるハイキング」
・「自然とのつながりに重きをおくハイキング」
これが核心だと思っています。

『ウルトラライトハイキング』の第一人者、土屋智哉氏の知識と経験が一冊に! - ヤマケイオンライン / 山と溪谷社

 

シンプルで軽いというのは、奥の深い言葉だなと思います。
ハイキング道具が充実している現在、新商品には新しい機能がたくさんついていることがあります。
たしかに、機能が多くついていれば役立つ場面も多くなるのでしょうか、その分重さも加わっていく可能性があります。
その機能が本当に自分にとって必要かどうかを見極めるのが重要であり、難しい部分です。

 

そして、忘れてはいけないのが、もう一つの「自然とのつながりに重きをおくハイキング」という思想。
「ウルトラライトハイキング」というと、装備の軽量化の面だけが語られる場面が多いような気もしますが、実はそれだけではありません。
ウルトラライトハイキングは自然とのつながりを感じることに重きを置いていて、それが思想の核となっています。
自分自身や自然に対していかにインパクトを減らして、自然の中に長い時間溶け込んでいけるか。
私もそれを考えながら、装備を選んでいきたいと思っています。

 

ウルトラライトハイキングで目指すべき基準値

 

ウルトラライトハイキングでは、装備の重さに関して、目指すべき基準値というものがあります。
ウルトラライトハイキングでは、装備重量の測定方法について、「ベースウェイト」という考え方をよく使います。
装備重量の測定方法はいくつかあるのですが、この「ベースウェイト」が最もスタンダードな計測方法と言われています。

 

ベースウェイト
水・食料・燃料といった消費材を除いたバックパックの重量を量る方法です。
(中略)
あくまで背負うバックパックの重量であって、歩行時の衣類や靴、ポケットの中のものは含みません。またストックも慣例的に含みません。
土屋智哉, 『ウルトラライトハイキング』, 株式会社山と溪谷社, 2017年, p.38-39.

 

ですから、ベースウェイトは、具体的には以下のようなものが含まれます。

  • ザック、スタッフバック
  • テント、寝袋、マット
  • ガスコンロ、食器
  • 着替え
  • そのほか(洗面用具、救急セットなど)

 

そして、ウルトラライトハイキングのベースウェイトの目安は、通常「5kg以下」となっています。

 

ウルトラライトハイキングの進め方

 

ベースウェイトの基準が「5kg以下」と分かったところで、実際にウルトラライトハイキングをどのように始めていけばよいでしょうか。
私は、以下のような順番で進めていこうかと考えています。

 

①現在の装備の重さを量る
 まず、ハイキングに何を持っていっているのかを確認します。
 道具1つ1つについて、重さをはかり記録しておきます。
 もちろん、ベースウェイトについても記録しておきます。

 

②道具が必要かどうかを検討する
 何気なく持っていっているもの中には、実は必要ない道具も含まれています。
 そのようなものは装備の中からはずします。
 他の道具で代用できるものがあれば、それも装備から外します。
 装備から外したことによって、どのくらい軽くなったかを記録します。

 

③道具を変更できるか検討する
 必要と判断した道具については、より軽いものに変更できないかを検討します。
 安全性や値段を考慮しながら、可能な範囲で変更していきます。
 道具を変更したことによって、どのくらい軽くなったかを記録します。

 

④ベースウェイトを確認する
 ①~③まで終わった時点で、ベースウェイトを確認します。
 ベースウェイトの基準「5kg以下」に収まっていれば、OK。

 

ウルトラライトハイキングを始めるために買ったもの

 

ウルトラライトハイキングを始めるにあたって、まずそろえなければいけないもの。
それは「はかり」です。
メーカーのカタログには重さが書いてあるものもあるのですが、実際の重さと少し異なることも多いです。
そのため、はかりを使って、実際の重さを量っていくことが重要になります
また、リアルな重さを知ることによって、その道具が本当に必要なものかどうかという見極めがしやすくなるだろうと考えています。

 

私が購入したのは、以下の2つです。
どちらもデジタル表示です。

 

タニタのはかりで、最大計量:2kg 、最小表示:1gです。
2kgまでしか量れませんが、最小表示:1gのため、小さい道具や軽い道具を量るときに役立ちます。

タニタ はかり スケール 料理 2kg 1g デジタル ホワイト KF-200 WH

タニタ はかり スケール 料理 2kg 1g デジタル ホワイト KF-200 WH

 

 

一方、こちらは吊り下げ式のはかりです。
計量Max:50kg、計量Min:10gです。

上のタニタの量りは2kgまでしか量れませんでしたが、こちらは50kgまで量れます。
少し重いものやベースウェイトを量るときにこちらを使う予定です。

 

まとめ

 

ウルトラライトハイキングとは何か、目指すべき基準値、進め方などについてお話しました。
ベースウェイト「5kg以下」という基準がどれくらいきびしいものか、まだ分かりませんが、楽しみながらやっていこうと思います。
「軽量化」にとらわれすぎに、自然に溶け込みながら自由に歩けるようになれば最高だなと思います。
ウルトラライトハイキングの考えをとりいれて、ハイキングのバリエーションをたくさん増やしていきたいです。
装備については、その都度ブログで報告していきます。